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メディアばこ

優しさに触れ日々成長 笑顔つなぐ福祉のわ



瑞浪高を卒業し介護の道へ 伊藤桃さん(心音ケアセンター土岐・土岐市)

介護職員・心音ケアセンター土岐伊藤さん.jpg-介護職員になったきっかけは。

 高校を決める際、机に向かう勉強よりも実技が多い学科の方が自分に合っていると思い、瑞浪高校生活福祉科に進むことにしました。2年生からのコース選択に向け、1年生の時は衣食住、福祉と全てを学ぶ中、福祉の専門学校に見学に行く機会があり、楽しそうに感じたので福祉コースを選びました。

 コース選択後、「将来は福祉に携わりたい」という思いが変わることはありませんでしたが、進学か就職のどちらにするかでは悩みました。3年生のときにインターンシップで3日間、心音ケアセンター瑞浪へ行き、職員が笑顔で働く様子や、利用者と楽しそうに関わる様子を見て「こんな施設で働きたい」と思いました。そして、自宅に比較的近い土岐市内に心音ケアセンターのデイサービスがあると聞き、就職を決めました。親に早く恩返しできるのではと思ったのも就職を選んだ理由の一つです。

-現在の仕事内容は。

 高校時代に少しは習ったとは言え、ほとんど何もわからない状態で介護の仕事を始めたのですが、先輩職員に教わりながら、少しずつ覚えてできることを増やしています。排せつ介助と入浴介助はスムーズにできるようになりました。今月初めて、自分が企画したレクリエーションをすることになっているので、利用者に楽しんでいただけるかどうか不安でいっぱいです。

 心音ケアセンター土岐の中には、心音アカデミーという介護の学校があり、そこで介護職員初任者研修を受けることができます。ただ、今年4月開講の研修は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開講しなかったので、まだ受けられていません。食事介助は受講後に始める予定だと先輩職員に言われています。

-やりがいやつらいことは。

 利用者も先輩職員もとても優しいです。心音ケアセンター土岐は、長年通っている元気な利用者が多く、施設のことをよく知っていて、「もっとこうした方がいいんじゃない」などとアドバイスをくださることがあり、ありがたいです。朝、「伊藤さんおはよう」と利用者が声をかけてくださることや、「家に帰った後、家族に伊藤さんのこと話したよ」という話をしてもらえるときも、やりがいに感じます。

 つらいことと言いますか、働き始めてすぐの時は、高校で習った通りにやってもうまくいかないことが多く戸惑いました。多少はできるようになりましたが、今でも教えてもらったことができなかったりミスをしたりして自信をなくすことがあります。先輩職員や利用者と接する中で、前向きな気持ちを取り戻しています。

-今後の目標は。

 まずは3年間働き、介護福祉士の国家資格を取ることを目指しています。母親に「介護職員になりたい」と言ったとき、「いつもニコニコしているし向いているんじゃない」と背中を押してもらいました。どんなときでも笑顔で頑張っていきたいです。

-職場自慢の自慢できる点は。

 利用者のために何か新しいことを始めようと職員同士で話し合い、2カ月ほど前にプランターでホウレンソウとダイコンづくりを始めました。

 とは言え、職員に野菜作りが得意な人はいないため、長年農業をしている利用者にいろいろとアドバイスをいただきながら育てています。水やりや観察が、コミュニケーションを取る良いきっかけにもなっています。収穫が楽しみです。