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笑顔つなぐ福祉のわ

76歳!まだまだこれから 笑顔つなぐ福祉のわ

介護職員クローズアップ



やりがい聞いてみました

会話で元気をプレゼント 渡辺美千代さん(特別養護老人ホームことほぎ苑・羽島市)

-いつから介護現場で働いていますか。
 40代半ばから働いていますので、もう30年も介護の仕事をしています。それまでは家事や子育てに専念していましたが、息子が結婚したのを機に外で働いてみたいと思い、病院で介護の仕事を始め、65歳のときに信輪会の特別養護老人ホーム「ハピネスビラ」に移りました。75歳まではフルタイムで、夜勤もしていました。

 後期高齢者になったタイミングで退職するつもりでしたが、田中信成理事長に「夜勤や直接的な介助はしなくてもいいので、利用者とコミュニケーションを取ってください」と言っていただき、ことほぎ苑に移りました。

-現在の仕事内容を詳しく教えてください。
 月16日、1日7時間勤務です。シーツ交換や居室の清掃もしていますが、何よりも利用者とお話することが好きなので、ひたすらお話しています。

 顔色が優れない利用者がいたら30分ぐらいじっくり話します。そうすると顔色がパッと良くなりますよ。元気にさせる言葉はやっぱり褒め言葉です。この年齢になってやっと、自分が言われたらうれしい言葉を相手にかけることの大切さがきちんと理解できてきたように感じます。利用者とすれ違う時も「良い顔しているね」「素敵な服着ているね」など、必ず声を掛けています。

 利用者は誰もが「注目されたい」と思っています。すれ違う際に声を掛けるだけでも「この人は自分のことを思ってくれている」と感じるようです。2日休んだだけで「寂しかった」と言ってくださいます。あっちに声掛け、こっちに声掛けですが、こういう立場の職員が一人いれば和むと思って働いています。

-利用者と話す際のポイントは。
 こちらの会話の持っていきようで、嫌がられたり反抗されたりすることがあります。特に男性利用者はいわゆる「昭和の男」です。相手の言葉を否定せず、プライドをうまく引き立てることが肝心です。「わしの嫁じゃ」などと言われることもありますが、否定はせず、うまく合わせると穏やかな表情になりますよ。

-年齢が近い利用者も多いでしょうがその点については。
 若かった頃の話で盛り上がれることが一番の利点です。同世代として自分も同じような経験をしていますからね。あとは年の功とでも言いますか、何に対しても知恵が働きます。夫からは「その年で、外で働いているなんて」と言われていますがまだまだ。皆さん、「丈夫だね」「若く見える」と言ってくださいます。年を食っているのも有効かなと思っていますよ。

-今後については。
 田中理事長は100歳まで働けるのでは、と言ってくださいますがどうなることやら。これからも一生懸命働いて、「こんなええ世の中、もっと生きたい」とつぶやいて、ころっと逝くのが夢です。また介護職員のお母さん、おばあちゃん的ポジションなので、これからも職員ともいろいろなお話をしたいですね。