岐阜新聞社は、創刊140年の節目となる2021年7月19日に「岐阜新聞SDGs宣言」を行いました。創刊140年のテーマ「つたえる、つながる」と連動して、持続可能な社会に向けて地域に寄り添い、地域と歩む活動を一層進めてまいります。
SDGsとは、2015年の国連サミットで採択された持続可能な開発目標です。 17の目標(ゴール)を掲げ、地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓い、2030年までの達成を目指しています。
岐阜新聞社は4つの目標を掲げ、地域と手を携えながら事業活動を行い、SDGsの周知に努め、地域の持続的成長に貢献できるメディアを目指します。
岐阜新聞社代表取締役社長
矢島 薫
岐阜新聞社は、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)に向けて、「岐阜新聞SDGs宣言」をします。
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指し、地球上の誰一人取り残さないことを誓う目標に沿って、本社と関連会社が一体となり活動を進めます。
岐阜新聞は今年、創刊140年を迎えました。「We Love Gifu」を合言葉に、地域密着の報道、企業活動を展開してきました。さらに、時代の変化に対応、地域のメディアとしての役割と使命を考え、新たに「つたえる、つながる」のキャッチフレーズを軸に活動しています。
SDGs宣言では、4つの目標を掲げ取り組んでいきます。
@「学んでつなぐ岐阜の未来」 地元メディアとして身近な情報を正確に届けるともに、学びや生涯学習の機会を提供、支援します。
A「笑顔がつなぐ岐阜の活力」 ふるさと岐阜の文化、歴史、スポーツ、社会福祉に関連した事業を展開し、健やかに住み続けられる岐阜を目指します。
B「次代につなぐ岐阜の自然」 飛山濃水の美しい自然を次世代につなぐため、人と自然が共生できる社会を目指します。半世紀続けている「長良川を美しくしよう運動」は、これからも続けていきます。
C「伝えてつなぐ平和な世界」 県民の知る権利を担う報道を活動の根幹に据え、すべての人が平和と公正を得られる記事の発信を継続します。
岐阜新聞グループでは、SDGs宣言の目的に沿い、報道、企業活動を行っていきます。新聞紙面の中では、県民や企業、各種団体の取り組みを積極的に取り上げていきます。情報を発信するメディアは、多様化して進化しています。岐阜新聞は、地域に存在するメディアとしてその意義を考え、地域とともに考え、歩む決意です。地域の課題を取り上げ、地域とともに解決策を探ることを目指していきます。結果、県民一人ひとりが安全で安心できる社会の実現に向けて、貢献できるよう注力していきます。
私たちは、子どもからお年寄りまですべての世代が学びを生きがいと感じられる社会を目指します。地元メディアとして身近な情報を正確に伝えるとともに、学びや生涯学習の機会の提供、支援を行います。
私たちは、「やっぱり岐阜が好き」と県民が感じられる古里にするために、文化、歴史、スポーツ、社会福祉に関連した事業を推進し、健やかでいつまでも住み続けられる岐阜を目指します。
私たちは、飛山濃水の美しい自然を次世代につなぐため、人と自然が共生できる社会を目指します。地域と連携しながら、半世紀近く続けている長良川を美しくしよう運動をこれからも推進します。
私たちは、県民の知る権利を担う報道を活動の根幹に据え、正しい情報の発信に努めています。不平等をなくし、岐阜空襲など過去の戦禍と向き合い続け、すべての人が平和と公正を得られる記事の発信を継続します。
岐阜新聞ロビーコンサートは、地域に開かれた新聞社をコンセプトに、1階ロビーを無料開放して2014年5月にスタートしました。地域の皆さまに気軽に音楽に触れてもらいたいとの思いから、ロビーにグランドピアノを設け、毎週月曜日の昼にクラシックを中心とした演奏を楽しんでいただいております。音楽を通して、地域の皆さまと演奏者との交流を促進しています。
※現在は新型コロナ対策を徹底して実施中
県内の小学校を中心に毎年多くの方に岐阜新聞社の見学にお越しいただいております。実際に新聞制作の現場、印刷工場を見て回り、新聞ができるまでの工程や新聞社の歴史を知っていただく機会となっております。
今後も岐阜新聞を身近に感じていただき、社会科見学や生涯学習として活用していただけるよう取り組んでまいります。
※現在は新型コロナウイルス感染防止のため休止中
新聞づくりを通して、子どもたちの探究心や表現力を育むことなどを目的に、岐阜新聞創刊135年記念事業の一つとして始まりました。
コロナ禍の中、 2020年度は県内の小中学生及び学校から800点以上の作品が寄せられ、入賞作の展示会も開きました。郷土の自然や名所を独自の視点で紹介した力作をはじめ、自然災害やSDGs、新型コロナウイルス関連の話題に取り組んだ新聞が目を引きました。
岐阜県の人材育成と地域振興に寄与することを目的に、2016年1月から岐阜県内の4年制大学に通う、経済的に困窮した大学生への奨学金給付事業を行っています。奨学金は、財団設立者で岐阜新聞社最高顧問の杉山幹夫氏と同社社主の杉山涼子氏、岐阜新聞社からの寄付金を原資としています。
事業規模を徐々に拡大し、現在は岐阜県内の全ての4年制大学を対象に毎年30人をめどに奨学金給付を行っています。今後も末永く奨学金給付事業を続けてまいります。
公益社団法人岐阜新聞岐阜放送社会事業団は、地域社会の健全な発展を目的に、公益に資する事業への助成や支援を行っています。皆さまからの寄託金を原資に、岐阜県や市町村へ防災用品や学習教材等の寄贈、岐阜県内で活動する福祉団体や伝統文化の保存・発展のために活動する団体への助成を行っています。
2018年から従業員の心身の健康をサポートする取り組みを始め、従業員のコミュニケーション促進、社内食堂のヘルシーメニュー、万歩計チャレンジ、メンタルヘルス研修、新入社員への面談などを行っています。
岐阜に根付く地元メディアとして、地域社会から信頼され、必要とされる企業であるために、会社の財産である従業員とその家族が心身ともに生き生きと働き続けられる職場を目指して、健康経営を進めてまいります。
岐阜新聞社、岐阜放送が1973年に提唱して始めた長良川の清掃活動です。毎年、岐阜の団体・企業から3,000〜6,000人のボランティアが参加し、4月、8月、10月の年3回活動しています。
岐阜新聞が掲げる「We Love Gifu」の実践活動として、地域と連携しながら、清流長良川の環境を市民の手で守っていきます。
プロ、アマチュアのトップ選手約150人が参加するゴルフ競技「岐阜オープンクラシック」を春に開催。収益の一部を岐阜新聞社岐阜放送社会事業団に寄付し、同事業団を通じ、初心者向けゴルフ競技・スナッグゴルフのセットを小学校に寄贈しています。
小学生から一般まで幅広い年代が参加できる陸上大会「ぎふスポーツカーニバル」(4月)、女性ならどなたでも参加できるマラソン大会「ぎふしん ウィメンズラン」も主催しています。
県ゆかりの書作家、画家、高僧、陶工芸作家らが善意で寄せた絵画や書、茶わん、ぐい呑作品など約270点を展示し、入札形式で販売する展覧会。歳末助け合い運動の一環で毎年開催しています。
収益の一部を岐阜新聞社岐阜放送社会事業団へ寄託し、社会福祉に役立てています。
県内の学術、文化、産業など各分野の発展に多大な貢献をした個人、団体に贈られます。1950年に始まり、これまで545人、23団体、4企業を表彰しました。
岐阜県の発展のため、各分野のさらなる躍進と次世代育成につなげます。
1958年から開催している歴史ある事業の一つです。2021年5月現在、1490回開催しています。
県内の様々なエリアの公民館やコミュニティセンターで催し、若い女性からお年寄りまで幅広い方々が調理方法を楽しく学んでいます。男性の参加者も多くあり、誰でも気軽に参加できる料理教室です。
新聞印刷で使用するインキ削減を目的に、富士通「InkFit(インクフィット)」のソフトウェアを導入。カラー3色(CMY)の重なりによって生まれるグレー部分を黒で補う仕組みで、紙面の品質を変えずにカラーインキ使用量を大幅に減らすことが可能になりました。
無駄なインキ使用を抑え、環境に配慮した印刷を行っています。
幼児年長から小学校6年生の子どもたちを対象にお仕事体験イベントを開催しています。「美容師」や「大工さん」「プログラマー」などの職業体験と、働いて得た「お給料」を使って買い物する消費体験を通じて、子どもたちが社会の仕組みを学んでいます。
2021年からは子どもたちが持続可能な開発について学ぶブースを設けるなど、SDGsの意識向上のための工夫も取り入れています。
タブロイド判フリーペーパーとして、県内の全学年の小学生が対象の「マナビのトビラ」、公立中学3年生と高校生全学年が対象の「高校ダイアリー」を発行、配布しています。
マナビのトビラでは自然、スポーツ、食育、健康など様々な分野ごとに学びの入り口となる情報を紹介。高校ダイアリーでは、県内高校生の部活動等での活躍や、高校や大学など将来の進路選択に役立つ情報を紹介しています。
進学を希望する県内高校生に有意義な進路選択をしてもらい、将来の優秀な人材を育成することを目的に、県内外の大学・短大・専門学校との合同面談会「進学ガイダンス」を開催しています。
また、県内高校生に配布するフリーペーパー「高校ダイアリー」では各大学の入試情報やオープンキャンパス情報を掲載し、より多くの高校生の進路選択の一助となる情報発信をしています。
岐阜県内に就職を希望する学生、求職者と地元の優秀な人材を求める企業をつなぐ就職ガイダンスキャンペーン「岐阜新聞アドバンテージ」を20年以上継続しています。
合同企業説明会「ぎふ就職フェア」「ぎふ就・転職フェア」の開催や岐阜県内の企業情報を掲載した「岐阜県企業ガイドブック」の発行など、新卒学生から転職希望者まで幅広い年代の求職者に向け、年間を通じて展開しています。
県民の多くの人が福祉の世界、介護職について正しく理解し、共に考え、さらに次世代を担う子どもたちに対して魅力を発信していく「笑顔をつなぐ福祉のわ」を2018年から展開しています。
本紙の特集紙面では、介護職員へのインタビューを通じて働きがいを紹介しています。また年間の特集紙面の内容を集約した冊子を作成し、福祉を学ぶ高校生や大学生一人一人に配布しています。
NIE(教育に新聞を)紙面を1995年から展開。子どもたちの文章読解力を高めるとともに、ニュースを通じて社会とのつながりを考えてもらう深い学びを提供しています。
また、宇宙の謎について中高生や一般の人に分かりやすく紹介するイベント「サイエンスカフェ」を、東大宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設と共同で、これまで14回開催。ノーベル物理学賞を受けた梶田隆章さんも講師を務めたことがあります。
【問い合わせ】
岐阜新聞社内 CSR推進委員会
TEL 058(264)1153 平日9:00〜17:00
e-mail soumu@gifu-np.co.jp