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酷暑スタンド直撃 高校野球岐阜大会、熱中症相次ぐ

2018年07月17日 10:40

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熱中症患者を手当てする救急隊員ら=16日午後4時、関市塔ノ洞、関市民球場
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厳しい暑さの中、座って応援するスタンドの高校生ら=16日午後2時55分、同

 猛烈な暑さに見舞われた16日、全国高校野球選手権記念岐阜大会の試合が行われた岐阜県関市、大垣市、各務原市の3球場で、応援していた高校生ら計29人が熱中症の疑いで相次いで救急搬送された。男女14人が搬送された関市民球場(関市塔ノ洞)では、何台もの救急車が臨場、ドクターヘリも出動する事態に、県高野連は、ブラスバンドの演奏を控え、席に座って応援するよう異例の呼び掛けを行った。

 「顔色が悪く、呼吸が荒い」。同球場から中濃消防組合消防本部に通報があったのは午前11時45分。スタンドで演奏中に気分が悪くなった関商工高吹奏楽部の女子部員(17)が搬送された後、熱中症の症状を訴える部員、保護者が続出。球場に冷房設備がなく、軽症者は隣接する陸上競技場の会議室やバスに移動させ、体を休めさせた。

 消防は午後0時50分に現場指揮本部を立ち上げ、球場に救急車など消防車両11台、ドクターヘリを出動させて処置に当たった。関市内の病院だけでは対応しきれず、受け入れが可能な市外の病院にも搬送した。

 大垣消防組合消防本部には午前11時半ごろから通報が相次いだ。大垣市北公園野球場(同市八島町)から高校生ら男女8人を救急搬送。同じ時間帯にソフトボールの試合中に気分が悪くなった女子中学生(14)、安八郡安八町で野球の試合をしていた少年(12)を救急搬送しており、同本部は「手が回らないぐらいだった」という。

 各務原市消防本部も同市民球場(同市須衛町)から高校生ら7人を救急搬送した。消防は「1人搬送するつもりで現場へ向かったら2人倒れていた事案が2度あった。ここまで集中するとは」と驚いていた。

 県高野連は、選手や観客への熱中症予防の対策や呼び掛けを行っていた。しかし、猛烈な暑さで観客席にいた吹奏楽部員らが相次いで搬送されたことから、関係者は「応援している生徒にも負担がかかっていた。今後も高温が予想される。各校に無理のない応援をするように注意喚起する」と話した。