高校野球ニュース2019
不後、エースの意地 先発と七回再登板、充実

2019年08月21日 12:29

先発と継投で計63球を投げ、エースの意地を見せた中京院中京の不後

先発と継投で計63球を投げ、エースの意地を見せた中京院中京の不後

 「最後の最後に、意地は出せた。チームメートには感謝の気持ちしかないです」。七回から再びマウンドに上がった中京学院大中京のエース不後祐将。今大会、数々の強打者を抑えてきた直球やカットボールを駆使して八回を無失点で切り抜け、試合後、すがすがしい口ぶりで振り返った。

 「直球を狙い打ちされた。力みもあり、高めに浮いてしまった」と、一回から痛打される場面が続き、二回途中で2失点を喫して降板した。ポジションを移した左翼では、全速力で打球の落下点へと走り込み好捕するなど、「出番は必ずあると思っていた。準備だけは怠らないでいた」。そして七回1死二、三塁のピンチの場面で、再びマウンドを託された。

 カットボールで見逃し三振を奪い2死とし、続く星稜エース奥川恭伸には、直球で追い込み、最後に選んだのは再びカットボール。不運な当たりの2点二塁打にも「打たれたが自分のベストボール」と前を向き、八回にはコースを突く投球で打者を丁寧に打ち取った。最後は一塁走者を刺す冷静なプレーに、「力は全て出し切れた」と胸を張った。

 1年だった2年前の県大会決勝では、1死も取れずに3失点で降板。ようやく最終学年でつかんだ夢舞台。「球速や変化球はもちろん、メンタル面でも大きく成長できた。次のステップでもこの経験を忘れず、みんなに恩返しをしたい」。充実感に満ちあふれた表情で仲間とたたえ合った。