リーダーズボイス
大日本土木株式会社
代表取締役社長 上坂光男氏
事業拡大に向け人材育成強化

  • 昨年はどんな年でしたか。

 業界全体でも業績は好調な一方で、事故の多発や人材不足など、課題を抱えた年となりました。特に人材については、30代を中心に働き盛り世代が不足しており、約10年前の建設不況期に新卒採用を減らした影響が今になって出てきていると感じています。近年は採用を増やし、早く戦力になってもらえるよう、育成に取り組んでいるところです。良いニュースとしては、当社の海外ODA工事でJICAから理事長表彰を受けました。ゼネコンの受賞は当社のみで、建設を通じた国際貢献が評価されたものです。大変名誉なことであり社員の励みになっています。

  • 人材育成の具体的な取り組みは。

 昨年4月から、若手の定着と企業人としての人間形成に向け、新入社員を対象にメンター教育を導入。来年からさらに入社3年目まで対象を広げる予定です。人材確保の面でも、来年度は46人の新規採用を予定。そのうち4割は岐阜・愛知の人材を雇用し、地元企業として人への投資で地域に貢献したいと考えています。

  • 今後強化する事業は。

 現在、売り上げの約20%を占める海外事業を、さらに当社の核となるよう強化します。そのために、社員にはローテーションで経験を積ませることで、人材を養成しています。また、昨年4月には、新たに戦略事業部を立ち上げ、近年需要が高まるPFIに取り組んでいます。昨年も県内で事業がスタートしており、今後も受注拡大に注力します。

  • 働き方改革にも積極的です。

 当業界にとって、長時間労働の是正や休暇取得率の向上などの働き方改革は、避けて通れない課題です。若い担い手を獲得するためにも、危機感を持って対応すべきと考えています。今後は、AIやICT、プレキャスト化などの技術を活用し、生産性向上の取り組みとセットで進めていきたい。