リーダーズボイス2020
太平洋工業株式会社 代表取締役社長 小川信也氏
未来を見据えたものづくりを

20191227130659-0b57f0b0.jpg ―2019年を振り返って。
 米中貿易摩擦や中国経済の減速、消費税増税、台風災害など課題の多い年でした。プレス・樹脂事業は、車両の軽量化ニーズに伴う超ハイテン材やアルミ材の技術を活用した新規製品の拡販、大型プレス機導入などの設備投資が功を奏し、国内外で堅調に伸びました。バルブ事業では、18年に取得したシュレーダー社の早期のシナジー効果創出に注力しました。また「ものづくりは人づくり」の信念のもと、昨年8月には、安全・品質・技能をテーマにした三つの道場を備えた学習館を開校し人財育成や品質の強化に取り組みました。
 ―激変が予想される自動車業界ですが、その中で目指す方向性は。
 長期的な視点で企業の在り方を共有していくため、新たにブランドスローガン「思いをこめて、あしたをつくる」を掲げました。併せて、長期ビジョン「PACIFIC GLOCAL VISION」をブラッシュアップし、中期経営計画を2022年までの「OCEAN-22」に一新しました。その背景には、CASEやMaaSといった自動車業界を取り巻く劇的な環境変化に加え、気候変動、少子高齢化などの社会課題の深刻化に伴うサステナビリティ対応への要請があります。当社はESG(環境・社会・ガバナンス)、SDGs(持続可能な開発目標)への対応などを経営に組み込み、グローカルに目指す企業像を共有することで、未来の社会に必要とされる企業へと進化していきたいと思っています。
 ―今年の抱負をお聞かせください。
 今年創業90年目を迎えますが、100年企業としての基礎を創り、その先の未来を見据えた通過点にしていきたいと考えます。中期経営計画「OCEAN-22」を確実に推進し、ものづくりの足元固めを行い、モビリティ社会を見据えた新技術・新工法の開発、拠点の拡充、人財育成等に注力し、持続可能な成長を目指していきます。20191227130722-50d9012b.jpg