リーダーズボイス2020
株式会社タナック 代表取締役 棚橋一成氏
ニーズ拡大に応える挑戦継続

20191227132025-6e580ed8.jpg  -昨年の業績は。
 3年前に各務原市に医療専用工場を建設して以降、おかげさまで順調に増収増益を続けています。その結果、工場新設による固定費も今年度で相殺でき、大きな財産となりました。また6月には、老朽化が課題だった豊川テクニカルセンターを各務原工場に移設。マザー工場として集約することで、省力化・合理化を実現しています。
 -医療分野での挑戦について。
 現在、骨のエビデンスを持つ企業が米国の1社に限られる中、産業技術総合研究所とともに東洋系の評価用模擬骨のJIS化に取り組んでいます。近年、医療用立体モデルは医学教育や医療シミュレーション、医療機器開発評価などに用いられ、市場が急拡大する一方で、その品質や評価方法などは標準化されていません。そこで昨年8月、産官学が連携して関連技術の向上や国際標準化を目指す「医療用立体モデルコンソーシアム」が設立。当社も設立当初から参加しており、産業発展に寄与したいと考えています。
 -今後の展開を教えてください。
 近年、当社に寄せられる定量評価モデルのニーズは、皮膚モデルを用いた化粧品の浸透評価や、紙おむつや下着の通気性・着圧評価、人体モデルによる自動車衝突実験での安全性評価など、医療分野に留まりません。昨年度はNEDOの課題解決型福祉用具実用化開発支援事業にも採択され、これから電気通信大・横浜国立大と、脳からの信号を受けて動きを再生するフィードバックセンサー付筋電義手の開発に着手。当社は表皮形成を担います。これまで注力してきた女性社員による商品開発も、今年から予防医療につながるオリジナル健康グッズを、ドラッグ流通大手と共同開発することが決まりました。今後も拡大するニーズに応えるべく、常に新たな挑戦を続け、ものづくり企業としての技術力向上に努めていきます。20191227132045-b384d83e.jpg