リーダーズボイス2020
東神電気株式会社 代表取締役社長 寺岡龍彦氏
現場の環境改善へ新製品続々

20191227141503-29c8c69b.jpg -市場の変化への対応は。
 当社の本業は配電線の整備に関わる架線金物の製造ですので、大手電力会社が今年、送配電事業を分社化することにより大きな影響が予測されます。ただ電力関係への売り上げは、今は40%ほどです。10年前は半分以上を占めていましたが、電車線や携帯電話の通信基地用の螺旋製品、電気工事現場の生産性向上に役立ててもらおうと開発した製品の割合が増えています。今年から高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムが実用化されることに伴う発注もあります。多方面に営業展開を広げ、市場の変化に備えてきましたので、真価が問われる年が始まり、身の引き締まる思いでいます。
 -現場の生産性向上への動きは。
 電気工事の現場ではベテラン作業員の高齢化や退職に伴い、若手への技術伝承が十分にできておらず、けがをするというケースを目の当たりにしました。作業簡略化のための製品の開発に加え、高齢の作業員の身体的負担を減らすお手伝いをしたいと思い、昨年は「クールワーカー」という猛暑対策の冷感スプレーを開発し、制服を着用した現場で働く方々の生産性向上に貢献、約1億円規模を売り上げることができました。落としても火花が出ない上、軽いことが特長の炭素繊維製モンキーレンチの開発にも取り組んでおり、販売できそうなところまできています。
 -今年の目標は。
 今年はクールワーカーと炭素繊維製工具に加え、米国のハベル・パワー・システムズ(HPS社)との事業提携によるポリマー製の碍子(がいし)を「令和の三種の神器」と銘打ち、積極的に販売していきたい。「新しい物だな」と思っていただけるものを出し続けることで、会社の寿命は伸びていきます。
 岐阜との関わりについては、大阪県人会会長を2017年から務めさせていただいています。引き続きこのご縁を大切にしていきたい。20191227141523-1d6f7051.jpg