リーダーズボイス2020
社会医療法人蘇西厚生会 松波総合病院 理事長 松波英寿氏
地域の基幹産業、役割を果たす

20191227160324-645a7324.jpg -地域医療構想への取り組みの重要性を訴えられていますが進捗(しんちょく)は。
 複数の医療機関がグループを構成して経営を統一する、地域医療推進法人制度の計画が現在、全国の都道府県で策定が進められています。2025年度には団塊の世代が75歳以上となりますが、その後、高齢者人口が減少に転じることが予想されます。地域医療構想に記載された25年度における県内の必要病床数は、現在の約1万8000床から18%削減された合計約1万5000床と推計されています。岐阜市を中心とする岐阜圏域は人口約80万人ですが、全県の高度急性期医療を担う規模の大きい病院が集中しています。しかし、今後増え続ける医療費を抑制するために、高額な医療機器の重複を避け、機能分担や業務連携を行うなど、そのメリットは住民の皆さんに計り知れないと思います。
 -医療機器の開発や診療データの共有化についてはどうでしょうか。
 在宅医療患者の脈拍データをリストバンド型医療機器で24時間把握できる「いつでもウオッチ?」を改良した2号機は、体温や歩数も送信できるようになりました。各病院が持つ患者の基本情報の共有化は、現在も調整しています。
 -今後の展望をお願いします。
 昨年、笠松町が新設した政策アドバイザーを委嘱されました。当院には患者さんほか、一日約2000人が訪れます。地域の基幹産業として、医療分野の役割を超えて、町を発展させることにも尽力したいです。将来的には、日本でまだ例のないホースパークを笠松町に開設して、病院が主体となったホースセラピーを行いたいと思っています。馬に乗ることで伝わる脳への刺激や触れ合いが安らぎを与え、高い視点からの眺めが自己肯定感を向上させてうつや自閉症に効果があると考えられています。現在、実現に向けて働き掛けております。20191227160417-af4ae7c4.jpg