リーダーズボイス2020
株式会社銀の森コーポレーション 代表取締役社長 渡邉好作氏
「おせちミュージアム」を構想

20191228152828-d7becc7c.jpg ―昨年を振り返って。
 主力のおせち事業が堅調で、前期比7%増で落ち着きそうです。百貨店やチェーン店の相手先ブランドによる生産(OEM)を中心に、特にネット通販が伸びています。業界の小売り単価が1万円なのに対し、当社は約1万5千円なのですが、お客さまが求める味をフルオーダーで手間ひまかけて作っており、支持を頂いている結果だと思われます。また当社は、「食文化の発展に貢献する」を理念としており、「おせちと言えば銀の森」と定着するよう努力しています。そして、日本の食文化の集大成であるおせちを海外に伝えるため各国の規格に適合したおせちの開発を継続しています。海外は2年間ほどで橋頭堡(ほ)を築きたいと考えています。
 ―新工場の計画は。
 中津川市のゴルフ場跡地を取得済みで本年、造成工事に着手。2021年に操業開始、本社機能を移転します。おせちの市場規模は600万セットと想定されており伸びしろは十分あります。27年までに50万セットの販売を視野に入れて、新工場は75万セットの生産能力を持たせます。海外に輸出しやすくするため、食品安全の国際規格FSSC22000認証も目指します。新工場の稼働後は、現在の本社におせちの文化を伝え、体験できるミュージアムの整備を構想しており、パターンオーダーで自分だけのおせちが作れる仕組みも考えています。
 ―一昨年オープンした洋菓子店パティシエールギンノモリの手応えは。
 一昨年6月からドングリの粉を使った焼き菓子を販売。恵那銀の森、ネット通販、百貨店の催事販売で展開しています。森の恵みを缶に詰め合わせた「プティボワ」は受注に生産が追いつかない状況で手応えを感じています。新工場の森で地元の園児らとドングリの木を育て、森づくり活動を継続しながら、今後もCSV(共通価値の創造)経営を目指してまいります。20191228152845-75a04818.jpg