リーダーズボイス2020
岐阜プラスチック工業グループ 代表取締役社長 大松栄太氏
環境に配慮、“商機”を“勝機”に

20191228153454-60e6b654.jpg ―プラスチック業界の展望はいかがですか。
 米中貿易摩擦の影響や消費増税、天候不順などもあり、昨秋くらいから景況感が悪化しています。上期(4~9月期)はパレットなど物流資材が好調で増収を確保しましたが、目標には届きませんでした。2020年3月期に連結売上高1千億円達成を目指してきたので、この目標達成に向け、引き続き気を引き締めて取り組みます。
 ―海洋プラスチックごみ問題など業界を取り巻く環境が急変しています。
 プラスチック業界はかつてない変革期にあります。当社では環境に配慮した商品開発に早くから取り組み、05年には植物由来のバイオマスプラスチックを使った食品容器を本格的に発売しました。バイオマスプラスチックの食品容器は現在では食品容器全体の約2割にまで増え、さらにパレットなど他の分野にも採用を広げています。生産技術でノウハウの蓄積があり、差別化できる分野です。
 環境保護で旧来型のプラスチックの採用をやめる動きがあり、今後は環境技術の企業間競争になると思います。リサイクルプラスチックの採用も増やしていきます。バイオマスプラスチックのリーディングカンパニーとして、この流れを"商機"として、"勝機"にしていきます。
 ―「創発3・0」を掲げ、人に優しい商品開発に取り組まれています。
 作業負荷低減や安全・安心、快適さにつながる商品開発に取り組み、形になってきました。折りたたみやすいコンテナーや臭いを45%シャットダウンできる防臭ペールなどです。また作業現場の環境を改善する防音材「テクセル セイント」も着実に伸び、累計で約350社のお客さまに採用していただきました。テクセルはホームセンターで一般消費者向けの販売も始めました。使い方の提案を充実して、身近に感じてもらえるようにしていきます。20191228153515-75cbdd39.jpg