リーダーズボイス2020
岐阜大学 学長 森脇久隆氏
名大と「教育研究機能」を強化

20191228155648-ee52dab9.jpg  -岐阜大が名古屋大と運営法人を統合する「東海国立大学機構」(東海機構)が4月1日に設立します。
 地域創生と国際競争力の向上が大きな旗印になります。現代社会において地域は世界に通じ、世界は地域に通じています。これまで岐阜大は地域との連携、名古屋大は国際競争力というように、それぞれに特性を打ち出してきましたが、地域創生というテーマをさらに深めるためには、後ろ盾に国際競争力を伴った研究がなければ次のステップに進めません。逆に地域貢献だけをしていても、地域の要望に応え続けるだけの材料を提供できません。一つの傘の下に二つの大学がぶら下がることで、地域創生と国際競争力という二つの要素を同時に進めていきます。
 -特徴的な取り組みは。
 次世代高度人材育成の中核となり、社会のニーズに応えることを目指して数理データサイエンス教育を推進します。また、英語教育にも注力します。読み書き中心でなく、話す、聞く能力も含めた、ビジネスレベルでも通用する教育を進めたいと考えています。
 -教育研究拠点の整備は。
 アルツハイマー病やがんと関わりがあるとみられている糖鎖生命コアに関して、岐阜大と名古屋大が日本ではトップレベルの研究技術を持っています。両大学の強みを生かして、世界最先端の研究分野をさらに広げていきます。また、電子カルテなどの医療情報データをクラウド上で統合させることでビッグデータを活用し、世界全体の予防医学につなげる革新的医療や、大学と民間企業の連携による航空宇宙融合教育、農学教育といった特色ある研究拠点を拡充します。県境を越えて、東海地域から世界を舞台に社会や産学の連携を推進していきたい。
 -改めて今年の抱負を。
 東海機構がすぐに全力疾走ができる準備をしているところ。初年度のスタートダッシュを見せたいと思います。20191228155710-a745e7f3.jpg