リーダーズボイス2020
イビデン株式会社 代表取締役社長 青木武志氏
未来志向の考え方浸透、変革

20191228165307-adfc95d8.jpg -ICパッケージ基板の生産能力増強のため、向こう3年間で700億円の大型投資計画を発表されました。
 選択と集中の中で、将来の成長軌道をより確かなものとするために決断しました。投資の背景としては5G通信の普及によりやりとりされるデータ量は格段に増え、データセンター向けパッケージ基板は大型化・高多層化し、需要がさらに増えます。その先には自動車の自動運転向けパッケージ基板も控え、需要は連続性をもって伸びていくと見ています。
 -セラミック事業の展望は。
 DPF(ディーゼル車黒煙除去フィルター)は環境規制の強化を背景に新興国市場において建機やバス、トラックでの需要が伸びる想定です。触媒担体保持・シール材も好調で生産能力を上げていきたい。特殊炭素製品も成長軌道に乗っています。イビデンには世界ナンバーワンで走ってきた素材がいくつもあり、培ったコンピタンス(能力)を生かしていきたいです。
 -舞台は開発センターでしょうか。
 高機能排気システムや次世代モビリティー向け製品の開発センターでは、既存エンジン(排ガスのよりクリーン化)やEV(電気自動車)の電池寿命を延ばす素材や軽量化のための研究にも取り組んでいますし、航空機向けではジェットエンジンのメンテナンスサイクルを延ばすための素材がすでに航空機メーカーの強度試験に入っています。
 -2020年のキーワードは。
 ハイブリッド(組み合わせ)とバックキャスティングです。ハードとソフト、既存技術と開発段階の技術、技術者と過去の経験などさまざまに融合を図っていきたい。未来の絵(目標)を定め、達成のためのマイルストーンを明確にして今何をすべきか考える未来志向の考え方を浸透させ、ビジネスを変革していきたいと考えています。20191228165329-eac18a1c.jpg