エゾイガイ最古の化石 瑞浪市で発見

2018年03月07日 08:22

密集した状態で発見されたエゾイガイの世界最古の化石=6日午後、瑞浪市明世町山野内、市化石博物館

密集した状態で発見されたエゾイガイの世界最古の化石=6日午後、瑞浪市明世町山野内、市化石博物館

 岐阜県瑞浪市化石博物館は6日、2年前に同市土岐町の約1700万年前の地層から発見されたイガイの化石が、ムール貝の仲間「エゾイガイ」の世界最古の化石だったと発表した。生きていた状態と同じように複数が密集して見つかった。エゾイガイの化石が密集し、生活していた状態で見つかるのは世界で初めて。

 これまでで最も古いエゾイガイの化石は北海道で見つかった約100万年前のものだった。

 瑞浪市の化石は2016年10月、瑞浪北中学校の造成工事現場で瑞浪層群明世層から約100個が採集された。このうち縦約35センチ、横約50センチ、高さ約20センチの岩石の中には28個の化石が密集していることが3次元解析ソフトなどで判明した。

 貝類は死んだ後、貝殻がばらばらになりやすいが、今回は2枚の貝殻が合わさった状態で発見された。同館によると、生活していた状態を保ったまま化石になったと考えられるという。

 エゾイガイの化石は恵那市や三重県伊賀市でも見つかっており、当時、東海地方の海はエゾイガイが生活しやすい冷たい海だったと推測されるという。安藤佑介学芸員(35)は「当時の海底の詳しい様子が分かる貴重な資料」と話している。

 見つかった化石の一部は10日から5月13日まで、同館で展示される。

 【エゾイガイ】 ムール貝と同じイガイ科の二枚貝で、名前は北国(蝦夷)に由来する。東北地方や北海道の水深約50メートルまでの岩礁に付着して生息する。殻の長さは最大約20センチで、一部は食用として出荷されている。


カテゴリ: 科学

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