ピカソの「静物」新たに収蔵 三甲美術館30周年

2018年04月05日 09:11

 三甲美術館(岐阜市長良福土山)は開館30周年を記念し、パブロ・ピカソ(1881~1973年)の油彩画「静物」(12号)を新たに収蔵した。代表作「ゲルニカ」と同じ1937年の制作で、ゲルニカ空爆前日に完成したという逸話を持つ作品。夜空に星が輝くバルコニーに燭台や本、酒の注がれたグラスなどが描かれている。4日に始まった特別企画展「素顔のピカソ-Part1」で初お披露目された。展示は18日まで。

 ピカソ作品の収蔵は今回が初めて。スペインで「ゲルニカ」を鑑賞したばかりだった後藤奈穂子館長のもとに偶然、ゲルニカ空爆前日の4月25日に完成した「静物」の情報が入り、「不思議な巡り合わせを感じ、開館30年の節目に300点目の収蔵絵画として購入することにした」(後藤館長)という。

 同展には「静物」のほか、最後の妻をモデルにした「ジャクリーヌの肖像」などのリトグラフ4点、友人の写真家ロベルト・オテロによる晩年のピカソの記録写真15点も展示する。「今後も収蔵を増やし、人間ピカソの魅力を伝えたい」と後藤館長。ピカソ展は定期的に企画予定という。

 同美術館は、プラスチック物流資材メーカー三甲(瑞穂市)のコレクションを中心に88年に開館。絵画、茶道具、彫塑など500点以上を収蔵する。5月28日まで、ルノワールの「裸婦」などが並ぶ所蔵企画展「描かれた女性たち」も開催中。


カテゴリ: おでかけ くらし・文化