高山市の山林に古銭1320枚 「山城があったのでは」

2018年06月07日 08:00

高山市丹生川町大沼で内木蔵治さんらが発見した古銭の一部=高山市桐生町、内木さん方

高山市丹生川町大沼で内木蔵治さんらが発見した古銭の一部=高山市桐生町、内木さん方

 岐阜県高山市丹生川町大沼の山林で1320枚もの古銭が見つかり、住民らを驚かせている。発見者の内木蔵治さん(83)=同市桐生町=によると約60種類あり、「大沼一帯を治めた城主が埋めたのだろうか。想像力をかき立てられる」と話している。

 発見された土地は内木さんの所有地。4月中旬、新しくできた道を孫の啓斗さん(22)と見に訪れると、足元に光るものを見つけた。手に取ってみると古銭だった。広さ10~15平方メートル、深さ約5センチにたくさん埋まっていることが分かった。以降、内木さんらは数回にわたって掘り出し、高山署に届けた。

 古銭は600~1600年代に中国から115種類が流入したといわれる。発見されたうち、「永楽通宝」が約150枚、「元通通宝」が約60枚と多かったという。

 高山市史編纂(へんさん)専門員の田中彰さんによると室町、戦国時代に、万一に備え、かめなどに入れて埋めた「備蓄銭」とみられる。田中さんは「昔、山城があったのではないか。武田信玄がいた信州と発見場所の位置関係を考えると、下克上の世の中でどのような意味を持つ場所だったのか興味深い。調査してみたい」と期待を寄せている。


カテゴリ: くらし・文化 社会