俳句から着想、湧き立つ感性 土屋禮一さん個展

2018年06月13日 11:07

金地に墨を重ねた「巌図」のびょうぶなどが並ぶ土屋禮一展が開幕=13日午前10時3分、岐阜市日ノ出町、岐阜高島屋

金地に墨を重ねた「巌図」のびょうぶなどが並ぶ土屋禮一展が開幕=13日午前10時3分、岐阜市日ノ出町、岐阜高島屋

 岐阜県養老郡養老町出身で、日本芸術院会員、日展副理事長の日本画家土屋禮一さん(72)=東京都国分寺市=の個展「無量」(岐阜新聞社、岐阜放送協力)が13日、岐阜市日ノ出町の岐阜高島屋10階催会場で始まった。先人の詠んだ俳句や歌から着想を得て描いたびょうぶなど、新たな試みで絵の世界を広げた新作約30点が並ぶ。19日まで。

 今回の個展では、若い頃から親しんできた俳句や歌を題材とし、他者の言葉の中にある思いや感性にふれて、心に湧き起こった世界観を絵に込めた。

 開場式で土屋さんは「70歳を過ぎて、私もようやく〝はな垂れ小僧〟になれた。100歳に向かって人生の経験を大切に積んでいきたい」とあいさつ。柴橋正直岐阜市長、杉山幹夫岐阜新聞名誉会長・岐阜放送会長らとともにテープカットをし、開幕を祝った。

 会場には、金びょうぶ、日本画、素描を展示。作品の脇には、着想を得た俳句や歌も直筆の書で紹介。六曲一隻の金びょうぶ「巌図」は、俳人萩原泉水が詠んだ「巌(いわお)、月に大座する」という歌の世界を表現。金地に墨色で大小の岩が鎮座する。長年モチーフとする雲や空、アシカを描いた作品も並ぶ。

 ※土屋禮一氏の「禮」は、正しくはしめすへん(ネ)に豊です。


カテゴリ: おでかけ くらし・文化