水と空気が決め手 郡上市移住の夫妻、パン屋オープン

2018年06月17日 08:42

  • 古民家の縁側で週2日、パン屋「いそぱん」を開く磯村祐介さんと静香さん=郡上市和良町土京 
  • ドライフルーツとくるみ入りの看板メニュー「いそぱん」=同 

 豊かな自然にひかれ、岐阜県郡上市和良町土京に移住した磯村祐介さん(39)、静香さん(32)夫妻が今月、パン屋「いそぱん」をオープンした。営業は週2日。和良の水と空気でつくる自家製酵母と、手作り石窯で焼き上げたオリジナルパンを古民家の縁側に並べるという店構え。夫婦は「地域に愛される店にしたい」と意気込む。

 営業3日目の10日、築107年の古民家前には、開店前から長蛇の列ができていた。近隣に住む女性は「前回は並んでいる途中で売り切れてしまった。やっと手に入る」と笑顔。メニューは、ドライフルーツとクルミ入りの「いそぱん」など10種類。朴葉(ほおば)で包んだ「朴葉あんぱん」が人気で、あっという間に完売した。

 祐介さんは各務原市、静香さんは愛知県蒲郡市出身。2016年11月に、パン作りの修業先の鳥取県から同町に移住した。「決め手はパン作りに欠かせない水と空気」と祐介さんは振り返る。

 材料は、水、塩、県産の小麦と糖分を含んだフルーツを発酵させた自家製酵母。乳製品や砂糖は使わない。「和良の自然豊かな空気は、細菌が元気でいい酵母になる」と祐介さん。

 石窯は、地域住民から譲ってもらった耐火レンガを使って自ら手作り。まきは間伐材を使う。「いつか小麦も地元産を使いたい」と、夫婦は"100%和良産"のパン作りを見据える。

 地域に根差す店を目指し、地域住民が集う「サロン」にもパンを提供している。静香さんは「地元野菜を使ったメニューも考えていきたい。カフェスペースも作って憩いの場にできたら」と夢を膨らます。

 営業は木、日曜日の午前10時から。完売次第閉店。


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