列車見合わせバス混雑、住民避難も 下呂土砂崩れ

2018年07月01日 08:05

  • 下呂駅前から路線バスに乗り込む大勢の観光客ら=30日午後1時50分、下呂市幸田 
  • 朝食のおにぎりなどの提供を受ける避難者ら=30日午前7時20分、下呂市萩原町萩原、星雲会館 

 岐阜県下呂市萩原町上呂で29日に発生した土砂崩れ。30日は、JR高山線で土砂でふさがれた線路の復旧作業が始まり、最寄りの下呂駅では列車の運転見合わせで路線バスへ乗り換える観光客らがあふれた。崩落現場の周辺住民は引き続き避難所生活を余儀なくされるなど、豪雨は飛騨地域に爪痕を残した。

 「自宅が心配で1時間しか寝られなかった」。萩原町内の公共施設で一夜を過ごした75歳の女性は疲れた様子で話した。現在も13人が避難を続けている。

 崩落現場では30日朝からJR東海の社員や市職員らが、土砂でふさがれた線路や周辺の被害状況を調査した。重機を使って復旧のための作業道を造り、土砂の撤去作業は1日朝から行う予定。

 高山線では一部区間で普通列車の運行を再開したものの、崩落現場のある飛騨萩原―上呂間の開通見通しは不明。名古屋駅からの特急列車は下呂駅までの運行となり、下呂駅前は、高山市へ向かう路線バスに乗り換える外国人観光客らがあふれた。濃飛乗合自動車(濃飛バス)は下呂―高山間の路線バスや名古屋―高山間の高速バスを増発したが、下呂駅前のバス停では一時、100人以上が列をなした。神奈川県の女性2人組は「時間もロスするが仕方がない」と諦め顔だった。

 高山市内の旅館などでは宿泊予約のキャンセルも相次いだ。旅館の本陣平野屋(同市本町)では7組ほどがキャンセル。担当者は「土曜日で宿泊予約が多かったため痛手」と話した。市観光課は「運行再開までどのくらい時間がかかるか分からない。夏の観光シーズンに入るので心配」とした。


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