御嶽夏山シーズンに打撃 登山道通行止め

2018年07月02日 07:51

御嶽山の小坂登山口に設置された全面通行止めを知らせる看板=下呂市小坂町落合

御嶽山の小坂登山口に設置された全面通行止めを知らせる看板=下呂市小坂町落合

 岐阜県飛騨地方で降った大雨で、夏山シーズンを迎えたばかりの御嶽山の下呂市側登山道は大きな被害を受けた。市は登山道を通行止めにしており、今シーズンの利用は絶望的という。

 市の調査によると、登山道は登山口近くのつり橋「仙人橋」が流失したほか、数カ所の崩壊が判明。9合目の五の池小屋前の木製デッキを設けた石垣も崩れた。市は小坂町落合の小坂登山口に「全面通行止」の立て看板を立てた。

 6月3日に山開き式を行ったばかり。2014年9月の噴火災害後、登山者数は年々回復しつつあり、市は本年度、工事費2470万円をかけて登山道の整備に取り掛かる予定だった。市小坂振興事務所の幹部は「少なくとも今季の登山道の利用は無理。今のところ復旧の見通しは立ってない」と肩を落とす。

 小坂登山口のある濁河温泉も、大雨で源泉施設の配水管が流れる被害を受け、改修工事を行っている。御嶽山の登山者の利用は多く、同温泉の旅館など9軒でつくる濁河温泉管理組合の髙木陵組合長(35)は「登山道の通行止めは非常に残念。1日も早い回復を願うばかり」と語った。飛騨小坂観光協会の桃原誠招会長は「登山者が復活する兆しがあっただけに大変悲しい事態。市に早い復旧を要望したい」と話した。


カテゴリ: 社会