県内各地で被害、3人死傷 大雨特別警報は解除

2018年07月08日 20:40

  • 大雨で津保川(左奥)が氾濫し、流されて道路脇に転がる車=8日午前8時22分、関市上之保 
  • 大雨と津保川の氾濫で道路のアスファルトがめくれ、流された車が飛び込んだ家屋もあった川合下地区=8日午前8時17分、関市上之保 
  • 道路近くまで水があふれた長良川=8日午前1時30分、美濃市曽代 

 前線の影響で大雨に見舞われた岐阜県内は8日、短時間に記録的な大雨が降り、各地で河川があふれて住宅の浸水や道路の冠水の被害が広がった。関市上之保の用水路では、横転した軽ワゴン車から住民の男性が死亡しているのが見つかった。また、飛騨市宮川町や下呂市焼石で土砂崩れによりJR高山線に土砂が流入し、運行に影響が出ている。

 岐阜市や関市など16市町村に出ていた大雨の特別警報は、8日午後に解除された。平野部では天候も回復したが、岐阜地方気象台は「大雨で地盤が緩んでいるため土砂災害の危険性は依然高い」とし、引き続き厳重な警戒を呼び掛けている。

 関暑によると、関市上之保で軽ワゴン車内から遺体で発見された男性は、会社員河合瑞夫さん(60)。発見現場から数キロ離れた所に住んでいたという。外出目的や死因は不明で署が調べている。

 関市上之保では60代女性が側溝にはまって足を折るけが。ほかに岐阜市の長良川左岸で男性(37)が雷に打たれ重傷を負った。

 関市や下呂市、岐阜市、美濃市などでは河川の水があふれるなどし、郡上市や関市で9棟が床上浸水、各務原市や郡上市で100棟以上が床下浸水した。

 飛騨市宮川町牧戸では土砂崩れにより高山線に土砂が流出し線路をふさぎ、下呂市焼石でも土砂崩れにより線路や小学校のグラウンドに土砂が流入した。

 下呂市の下呂地区と金山町の計10カ所では市道の崩壊や土砂崩れにより、288世帯821人が孤立状態。郡上市八幡町の吉田川では、護岸の石積みが約15メートルにわたって崩れ落ちた。

 東海北陸自動車道の一部区間や国道、県道で土砂流出や雨量規制による通行止めも続いている。

 8日午後4時20分現在、関、郡上、高山、下呂の4市の1万6379世帯4万4915人に避難指示、9922世帯2万4679人に避難勧告が出ている。
 岐阜地方気象台によると、8日未明に記録的短時間大雨情報を昨年1年間と同数の7回発表。3日夜の降り始めから8日までの総雨量は郡上市ひるがので1058ミリ、関市板取で908ミリ、本巣市樽見で843ミリと、記録的な降雨量となった。

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 県は8日、県内21市町村に災害救助法の適用を決定。6日付または8日付で適用され、避難所の設置や運営の人件費、物資の費用などを国と県が負担する。同法適用は高山市が台風23号災害に見舞われた2004年以来。


カテゴリ: 社会