県内豪雨、4人死傷 下呂市15人孤立

2018年07月10日 08:04

 前線の影響で各地に大きな被害をもたらした西日本豪雨は、9日までに岐阜県内にも深い爪痕を残した。記録的な大雨により、各地で河川があふれて住宅が浸水し、土砂崩れが発生、道路や鉄道網をふさいだ。関市で1人が死亡したほか岐阜市などで3人が重軽傷。9日午後5時現在、下呂市内で6世帯15人が孤立状態にあり、各地で交通障害も続いている。

 関市の津保川が氾濫し、同市上之保の用水路で、横転した軽ワゴン車から地元に住む会社員河合瑞夫さん(60)が8日、遺体で見つかった。同市で60代女性が側溝にはまって足を折り、岐阜市の長良川左岸で男性(37)が雷に打たれ重傷を負うなど3人がけがをした。

 県内で初めて発表された大雨特別警報は一時、岐阜市や関市など対象は16市町村に上り、避難指示は最大で10万人に出された。9日午後5時現在、下呂市で11世帯23人に避難指示が出ているほか、関市で8世帯19人が自主避難している。

 飛騨市宮川町と下呂市焼石の計3カ所でJR高山線に土砂が流出したほか、長良川鉄道でも土砂流出が相次いだ。

 関市や下呂市、岐阜市、美濃市などでは河川の水があふれ、9日までに関市で計225棟が床上浸水し、同市や郡上市、各務原市、美濃市などで270棟が床下浸水した。

 東海北陸自動車道の飛騨清見インターチェンジ(IC)-荘川IC間は土砂崩落で全面通行止め。中部縦貫自動車道の飛騨清見IC-高山IC間や各地の国道、県道で通行止めが続いている。JR高山線は10日、白川口-猪谷駅間で上下線とも運転を見合わせる。同区間のうち飛騨金山-下呂駅間、飛騨古川-猪谷駅間の再開は未定で、他の区間は11日に運行再開予定。特急ワイドビューひだは全区間で運休。再開時期は未定。

 県は9日までに21市町村に災害救助法の適用を決定。また中小企業や農業者向けの融資相談窓口を設置した。10日には古田肇知事と尾藤義昭県議会議長が関市や美濃市の被災現場を視察する。


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