濁流、まちに爪痕 関市東部、郡上市で豪雨被害 

2018年07月10日 07:56

  • 県道にまで水があふれ出した津保川=8日、関市神野 
  • 護岸が崩れた和良振興事務所(手前)周辺=9日、郡上市和良町 
  • 濁流が流れ込み泥に覆われた美容院=8日、関市上之保 
  • 床板を外し、流入した泥を洗い流す森文雄さん。土壁の色が変わった床上約1メートルの高さまで水に漬かった=8日、関市神野 
  • 泥まみれの路上で後片付けする住民たち=8日、関市上之保 

 8日未明を中心に、岐阜県関市東部や郡上市に被害が続出した西日本豪雨。関市東部では津保川が氾濫、街中を濁流が襲い、上之保地区で男性1人が亡くなった。各地に生々しい被害の爪痕が残された。

 同市上之保の上之保事務所周辺の住宅、商店街では「8日未明に津保川からあふれた水が道筋を濁流になって流れた。深さ1メートル以上あった」と多くの住民が語るよう、道筋には車や家財など、あらゆる物が流された。住民たちは屋内から泥をかき出したり、泥にまみれた家具を屋外に運び出す作業などに追われた。

 一方、上之保地区から見て津保川下流にあたる同市富之保、下之保、神野地区の県道関金山線沿いでも、川は氾濫、多くの住宅などの床上浸水の被害が続出した。同市神野の男性宅は床上約1メートルまで水に漬かった。未明にぴちゃぴちゃと音がして外へ出ると、膝まで漬かるくらい水が出ていたという。「(県道関金山線は)濁流のような状態で戻るころにはへそまで漬かった。あっという間に水が増えた」と語った。

 郡上市では、降り始めからの雨量が千ミリを超える地点もあり、各地で土砂流出や道路の冠水、河川の護岸崩壊などの被害が相次いだ。和良町の和良川沿いに建つ和良振興事務所周辺では、護岸が幅約200メートルにわたり崩れた。池戸隆範所長によると「一瞬で一気に水位が上がった。雨の音が激しく、気付いたら敷地の一部がなくなっていた」と驚いた様子で話していた。


カテゴリ: 社会