関市で779棟浸水 県内豪雨被害

2018年07月11日 07:50

 西日本豪雨による岐阜県内の被害状況が日を追うごとに明らかになっている。10日までに、津保川があふれた関市で318棟の床上浸水、461棟の床下浸水を確認。美濃市では「世界かんがい施設遺産」の曽代用水の一部破損が判明した。農林業関係の被害も徐々に明らかになっている。

 10日には民家の破損が関市で64棟、床下浸水が美濃市で17棟、岐阜市で15棟確認された。曽代用水は地下水位の上昇で水路が63メートルにわたって最大50センチ浮いて破損。水は流れているが、改修が必要な状態という。

 浸水被害が広がった関市では、鳥獣害防止柵が計11キロにわたり倒壊。岐阜市ではイチゴのハウス8棟が全半壊した。郡上市では養殖池のアマゴの稚魚6万匹が流された。農地ののり面崩壊などの被害は100カ所近い。

 下呂市萩原町上呂では土砂崩れで萩原中央用水路が長さ40メートルにわたり埋没、22ヘクタール分の農地に影響する恐れがある。水路の崩壊や埋没、農道の崩壊も各地で相次いだ。林業関係では山腹崩壊や土砂流出など山地被害が28カ所、路側崩壊など林道被害が45カ所。調査が進めば被害箇所はさらに増える見通し。

 10日午後6時現在、下呂市金山町で4世帯11人の孤立状態が継続。同市では11世帯23人の避難指示も残る。

 東海北陸自動車道の飛騨清見インターチェンジ(IC)-荘川IC間は通行止めのまま。災害規制で国道や県道の20路線26カ所もストップ。飛騨市古川町と金山町の国道41号の通行止めは解除された。

 JR高山線は11日、白川口-飛騨金山駅間の運転を再開する。12日は飛騨金山-下呂駅間で運休するが、下呂-飛騨古川駅間はダイヤを変更し運転する。飛騨古川-猪谷駅間は運休。特急ワイドビューひだは11日以降も運休。長良川鉄道の美濃市-北濃駅間も運転を見合わせる。


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