中濃から飛騨地域に線状降水帯 岐阜地方気象台分析

2018年07月11日 08:02

岐阜地方気象台が発表した7日午前10時30分と、8日午前3時の解析雨量図=左から=。(図は同気象台提供)

岐阜地方気象台が発表した7日午前10時30分と、8日午前3時の解析雨量図=左から=。(図は同気象台提供)

 岐阜地方気象台は10日、県内で主に4~8日に観測した西日本豪雨に伴う記録的な大雨について、分析結果の速報を発表した。大雨の要因は、停滞する梅雨前線に湿った南風が流れ込み続けたためで、中濃から飛騨地域にかけては、断続的に大雨をもたらす線状降水帯とみられる雨域も観測された。

 線状降水帯とみられる雨域は、郡上市北部から高山市にかけて4日午後8時ごろには出現。郡上市高鷲町で5日間の総雨量が1058ミリという全国屈指の雨量を記録するまで居座った。

 当初の短時間予報では、8日午前0時すぎには線状降水帯は弱まるとみられていたが、勢力を増して東方に移り始めた。同1時までの1時間に関市、美濃市付近で約100ミリ、同3時までの1時間に加茂郡七宗町、同白川町、下呂市付近で約110ミリの猛烈な雨をもたらした。

 このため、関市北東部などの降雨が集まる関市下之保の津保川では、8日午前0時に1・79メートルだった水位が急激に上昇した。同2時からの1時間に85センチもの水位上昇を記録するなどし、2・70メートルの氾濫危険水位を一気に超過。同5時には4・10メートルに達するなど、各所で氾濫被害をもたらした。

 同気象台は、7日午後0時50分には関市などに大雨の特別警報を出している。担当者は「わずかな風向きの変化で雨域が移動することはあり得る。ホームページで随時公開している降雨予報だけでなく、警報や特別警報、防災情報などを参考にして命を守る行動を取ってほしい」と呼び掛けている。


カテゴリ: 社会