長良川の水位、史上6番目 9・12豪雨に迫る

2018年07月12日 08:06

  • 5メートルを超える水位を観測した忠節橋付近=岐阜市忠節町、8日午前4時21分撮影(木曽川上流河川事務所提供) 
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 国土交通省木曽川上流河川事務所は11日、西日本豪雨に伴い、8日未明まで岐阜県内で降り続いた記録的大雨の観測結果の速報値をまとめた。岐阜市にある長良川の基準観測所では、5・14メートルの最高水位を記録し、2004年の台風23号上陸時や1976年の9・12豪雨災害に次ぐ規模の増水だったことが分かった。

 速報値によると、8日午前3時20分ごろ、同市忠節町の基準観測所で最高水位を観測し、避難判断水位の5・3メートルに迫った。同地点では観測史上6番目だった。安八郡安八町の右岸堤防が決壊した9・12豪雨災害では、9月9日に5・55メートルを記録。死者6人、行方不明者2人を出した台風23号上陸時は、10月24日に6・0メートルに達している。

 観測態勢などが当時と異なるが、1959年の伊勢湾台風上陸時には5・2メートルに達した記録も残る。同事務所は「詳しい分析が必要だが、雨雲の動き次第では、これらの水位に達した可能性も否定できない」とした。

 今回の豪雨を受け、同事務所は管轄内の木曽三川にある21カ所の排水機場を全て稼働し、支流の水害阻止に臨んだ。同時に全ての排水機場を稼働させたのは同事務所では初めて。試算では、名古屋ドーム30個分の約5050万立方メートルを排水。このうち、加茂郡坂祝町の加茂川と木曽川の合流点にある排水機場では約150万立方メートルを処理し、「周辺の400戸の浸水を阻止できた」と試算した。

 また、木曽川と長良川では、水防団が巡視などに当たる出動水位を超えた。長良川沿いの岐阜市島田地区と日置江地区では、堤防からの漏水を確認。8日未明から朝にかけて、地元水防団の処置で拡大を食い止めた。同事務所は「水位が完全に下がるまで10日ほどかかる。その後、堤防の漏水箇所がないかの点検を進めていく」としている。


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