8日に「貯水量限界の恐れ」 岩屋ダムが緊急放流

2018年07月13日 07:29

 西日本豪雨で、岐阜県下呂市の馬瀬川にある岩屋ダムが今月8日、貯水量が限界になる恐れが生じたため、流入量と同規模の緊急放流を行う「異常洪水時防災操作」を行っていたことが12日、分かった。ダムの運用を開始した1977年以来、初めての操作。ダムの計画規模を超える激しい降雨だったことが改めて浮き彫りとなった。

 同操作が行われたのは8日午前4時42分~午後9時41分。ダムへの流入量は最大時で毎秒1339トンに上り、貯水の許容量を超える恐れが生じたため、段階的に放流量を引き上げ、最大時で毎秒945トンを放流した。

 岩屋ダムが貯水の許容量として定める「洪水時最高水位」は424メートル。今回の豪雨で水位は最高423・79メートルと、残り21センチにまで迫った。放流量が増えすぎると、下流域で浸水などの恐れが出るため、貯水量の限界を見極めながら放流量を調整した。

 下流域の下呂市内では河川があふれて家屋の浸水被害も出たが、同ダム管理所の担当者は「緊急放流の影響ではない」と説明。「ダムとして洪水調節の機能を果たすことができた」と話している。

 岩屋ダムは治水や発電、利水を担う多目的ダムで、水資源機構が管理する。馬瀬川は飛騨川、木曽川へと合流し、岐阜、愛知、三重の3県に水道水や工業用水を供給している。


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