登山者の位置情報記録タグ 新穂高ロープウェイで実証実験

2018年07月21日 07:45

実証実験に用いる手のひらサイズのビーコンタグ=高山市奥飛騨温泉郷神坂、新穂高ロープウェイ新穂高温泉駅

実証実験に用いる手のひらサイズのビーコンタグ=高山市奥飛騨温泉郷神坂、新穂高ロープウェイ新穂高温泉駅

 奥飛観光開発(岐阜県高山市昭和町)などは20日、同社が運営する新穂高ロープウェイ(同市奥飛騨温泉郷神坂)で、登山者向けの位置情報提供サービス「登山者おもいやりタグ」の導入に向けた実証実験を始めた。遭難者の救助に役立てる狙いがある。9月30日まで。

 同サービスの実証実験は全国初で、開発したNOK(東京都)と共同で実施。登山者が身に着けた手のひらに収まるサイズの「ビーコンタグ」(約20グラム)から出る電波を、同ロープウェイの駅や山荘計6カ所に設置した受信器で受け取り、通った場所と時間を記録する。遭難事故が発生した場合は警察に情報提供し、救助活動を支援する。ビーコンタグが比較的安価で軽量なことや、登山届からは分からない行動履歴が把握できるのが強み。児童の登下校の見守りに用いていた機器を転用した。

 受信器の設置箇所は4駅と新穂高ビジターセンター山楽館、西穂山荘。実験では麓の新穂高温泉駅で1日につき30人まで希望者に無料でビーコンタグを配布し、自由に観光や登山を楽しんでもらった後、同駅で回収。たどったルートや滞在時間などを分析する。

 同ロープウェイの大家豊総支配人(56)はサービスの導入時期は未定としつつ、「実験結果を元に、より詳細な情報を記録できるよう議論する」と話している。


カテゴリ: 社会 科学

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