JR高山線 飛騨金山―下呂の運転再開

2018年08月12日 07:33

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  • 特急「ワイドビューひだ」から降り立った観光客を出迎え、タオルなどを渡す旅館のおかみたち=11日午後、JR下呂駅 

 「待ちに待った特急ひだが到着した」。西日本豪雨の影響で不通となっていたJR高山線飛騨金山(岐阜県下呂市)―下呂(同)間の運転が11日再開され、7月8日から全区間で運休していた特急「ワイドビューひだ」も大阪・名古屋―飛騨古川(飛騨市)間で再開。長期の運転見合わせで飛騨地域の観光産業は打撃を受けただけに、各駅では関係者が乗客を熱烈に歓迎した。

 高山駅には6月29日以来43日ぶりに名古屋方面からの下り特急列車が到着。ホームでは駅員らが「ようこそ高山へ」などと書かれた横断幕を掲げた。観光関係者は、降り立った外国人観光客らにうちわや麦茶を配り、和太鼓演奏も披露した。

 高山市によると、7月前半の市内の宿泊施設16施設の宿泊客は前年同期から約25%減。飛騨・高山観光コンベンション協会の堀泰則会長は「長期にわたる運休で、鉄道の輸送力の大きさを実感した。これでにぎわいのある高山が取り戻せるだろう」と復旧を喜んだ。

 下呂駅では、下呂温泉の旅館、ホテルのおかみや服部秀洋市長らが出迎え。特急列車を降りた観光客らに、うちわやタオルなどを手渡し、特産のフルーツトマトの試食サービスも行った。

 1カ月前に旅館を予約し、愛知県豊橋市から夫婦で訪れた男性(71)は「当初、名古屋駅からバスを使うことを考えたが、ちょうど列車が再開し、快適に下呂まで来られた」と話した。

 下呂市によると、下呂温泉の7月の宿泊客は昨年と比べ約2割減。下呂温泉観光協会の瀧康洋会長は「すぐには回復できないが、今回減ったシニア層を中心に誘客活動にまい進する」と語った。


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