地域一体で糖尿病対策 武田岐阜大名誉教授に協会最高賞

2018年09月03日 07:59

アレテウス賞を受賞した武田純医師=岐阜市内

アレテウス賞を受賞した武田純医師=岐阜市内

 岐阜大名誉教授で武田病院(京都市)院長の武田純医師(66)=岐阜市正木=が日本糖尿病協会の最高賞「アレテウス賞」を受賞した。県内で実践してきた糖尿病の発症予防や患者の療養指導に関する職種間連携などの仕組み構築が評価された。県内関係者の受賞は初めて。

 同賞は国内外における糖尿病医療への学術的貢献、教育や患者会活動を通じた糖尿病治療や指導への貢献が顕著な医療従事者に贈られる。7月に京都市で授賞式があった。

 専門は糖尿病の遺伝子診断。京都大大学院医学研究科を修了し、2003年に岐阜大医学部教授に就任。付属病院副院長などを務め、昨年度退官した。

 この間、05年に医師会や同協会だけでなく行政や薬剤師会など多くの職域団体にも呼び掛け「オール岐阜」で糖尿病対策に取り組む協議会を設立。また、全国どこででも同じ質の糖尿病医療が受けられるよう、糖尿病専門医以外の医師や歯科医師を対象とする「登録医・療養指導医制度」も作り全国へ広めている。県内の専門医は約100人で6割以上が岐阜圏域に集中。「特にへき地には専門医がおらず、代わりとなる医師の育成が必要」という。

 13年には「県CDEネットワーク」も設立。CDEとは糖尿病療養指導士で、糖尿病と療養指導全般に関する正しい知識を持ち、医師の指示の下で患者に適切な指導を行う医療スタッフ。ネットワークではスタッフの育成や予防活動、地域医療連携を推進している。

 3月末、大学の教室で共に事業を進めてきた堀川幸男臨床教授に後を託し大学を退官。4月から京都市の病院で院長を務め、都市型の連携について模索している。「オール岐阜で、健康増進を目指す人の思いの集結で受けた賞。岐阜での取り組みを、今度は全国に伝えたい」と意気込んでいる。


カテゴリ: 医療