猛烈な風、県内無残 飛ぶ看板、ガラス粉々...

2018年09月05日 07:50

  • 台風21号の強風で歩道や車線をふさぐように倒れた看板=4日午後4時8分、岐阜市吉野町 
  • 窓ガラスが割れ、風で書類が散乱した室内=4日午後3時30分、県庁10階、女性の活躍推進課 
  • 突風でトタン屋根が吹き飛ばされ、電柱2本が倒壊した現場=4日午後6時10分、高山市片野町 
  • 停電によりランタンの明かりを頼りに作業する岐阜市災害対策本部の職員=4日午後5時半、岐阜市役所 

 台風21号は4日、岐阜県内各地で猛威をふるった。強風で電柱はくの字形に折れ、看板や屋根が吹き飛ばされ、街中に散乱した。県内ほぼ全域で停電し、市役所の業務にも支障を来した。

 県によると、午後11時までに最大で1市3町の6795世帯1万7490人に避難勧告が出され、14市7町1村の49万9208世帯122万9607人に避難準備情報が出された。

 県庁では午後3時すぎ、10階の女性の活躍推進課の窓ガラスが割れ、課長補佐の男性が顔などにけがを負った。室内には強い風が吹き込み、パソコンのモニターが倒れたり、書類が散乱したりした。女性職員は「いきなりバリンと音がして窓が割れた。怖かった」と不安そうに話した。

 岐阜市役所は午後4時前に停電。すぐに非常用電源に切り替えたが十分な明るさが確保できないためランタンで明かりを採って災害情報を収集した。市民課は一部端末が使用できなくなり、転入届などを出しに訪れた男性は「今日中にすべての手続きをしたかったが、できないかも」と肩を落とした。停電は約2時間40分後に復旧した。東濃地域では断水も生じた。

 公共交通機関も大きく乱れた。JR東海によると、東海道新幹線が飛来物による断線で全線運転を見合わせたほか、在来線も一部区間で終日運転を見合わせた。名古屋鉄道も全線で運転を見合わせ、岐阜バスや濃飛バスなども運休した。

 東海道新幹線岐阜羽島駅では、乗客がホームや駅構内で蒸し暑い時間を過ごした。修学旅行で奈良市に向かっていた福島県郡山市の高校2年生と教諭約400人も足止め。教諭(46)は「体調を崩した生徒も数人いる。生徒を不安にさせないよう努め、運転再開を待つしかない」と話した。

 東海環状自動車道、東海北陸自動車道の一部区間が通行止めになった。

 小中高校は全校が休校となった。

 揖斐郡揖斐川町では、樹齢千年とされる県天然記念物の伊野一本杉が折れる被害が出た。


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