豚コレラ、全546頭殺処分完了 岐阜市の養豚場

2018年09月10日 12:14

  • 豚コレラ発生を受け、豚舎脇の敷地で始められた埋却作業=10日午前7時16分、岐阜市内(本社小型無人機より) 
  • 埋却にあたる重機の作業を見つめる作業員ら=10日午前9時37分、岐阜市内 

 岐阜市内の養豚場で家畜伝染病「豚(とん)コレラ」に感染した豚が見つかった問題で、県は10日午前5時17分、全546頭の殺処分を終えた。7日朝に当初610頭が生きていたが、64頭は死んだ。感染死したとみられる。豚や汚染物品の埋却と消毒などの防疫措置は11日中に完了する見通し。

 同養豚場は他に約80頭が死んだと県に報告しているが、県はこれまでにうち約50頭を確認、残る約30頭の確認を進めている。

 国の指針では感染を確認した9日午前6時から24時間以内に殺処分、72時間以内に防疫措置を終えるように定めている。

 県によると、殺処分は9日午前8時30分に開始し、感染確認から24時間で延べ277人が殺処分や埋却の作業、養豚場や車両の消毒に当たった。また、県内の豚やイノシシを飼育する農家51戸に聞き取り調査し、異常は見当たらなかったという。

 豚コレラが国内で発生したのは1992年に熊本県で確認されて以来26年ぶり。県内では82年に関市内で確認されたのが最後となっている。

◆堆肥場から大量の死骸

 岐阜市内の養豚場で家畜伝染病「豚(とん)コレラ」に感染した豚が見つかった問題で、養豚場内にある堆肥場から大量の豚の死骸が見つかったことが10日、分かった。相次いで死んでいく豚の処理に窮し、堆肥化しようとしたとみられる。

 県によると、堆肥場内にある死骸の正確な数は把握できていないが、「(これほど大量の処理は)異常であることは間違いない」(県担当者)としている。養豚場の経営者は4~8日にかけて「80頭くらい死んだ」と説明。豚舎内に放置されていた死骸もあるという。

 この経営者は、飼育豚が相次いで死んだことを県などに報告しておらず、県担当者は「隠そうとしたと思われても仕方ない」と指摘した。


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