淡墨桜の折れた枝、樹齢110年 来春の開花は問題なし

2018年09月12日 07:55

台風21号の強風で無残に枝が折れた国天然記念物の淡墨桜の枝に防腐剤を塗る樹木医大平猛司さん=11日午前、本巣市根尾板所、淡墨公園

台風21号の強風で無残に枝が折れた国天然記念物の淡墨桜の枝に防腐剤を塗る樹木医大平猛司さん=11日午前、本巣市根尾板所、淡墨公園

 台風21号の影響で岐阜県本巣市根尾板所の国指定天然記念物「淡墨桜」の枝が折れた問題で、折れた4本の大枝のうち、最も太いものは樹齢110年程度だったことが11日、分かった。市の委託を受け管理している樹木医が明らかにした。来春に花を咲かせる花芽の生育は確認されており、今のところ開花には影響がないという。

 淡墨桜は、樹齢1500年とされる日本三大桜の一つ。台風の影響で、最大で直径約30センチ、長さ約8メートルの大枝のほか、小枝など少なくとも計7本が折れていると確認された。

 11日、根尾開発(同市根尾樽見)の樹木医大平猛司さん(44)が大枝の切断面に樹木用の防腐剤を塗布した。大平さんによると、折れた枝の年輪を確認したところ、70~110年とみられることが分かった。

 折れた大枝うち南側の2本は、他の枝の風防の役目を果たしていた。この大枝が折れたことで、他の弱い枝が直風にさらされる事態が懸念される。大平さんは「今後、木の致命傷になるような傷は負わせたくない。枝の支柱の配置や強度などを再考する必要が出てくるかもしれない」と指摘する。

 今後、切断面から腐敗が進んでいないと確認できるまで、早くても3~4年かかるとみられる。大平さんは「淡墨桜を誇りに思っている人や、開花を楽しみにしている人など、さまざまな思いが詰まった桜。できることは全てやりたい」と話した。


カテゴリ: 社会