四季折々、郡上の味覚をイタリアンで

2018年09月12日 09:05

  • 昭和初期に建てられた趣ある日本家屋。手入れの行き届いた日本庭園も美しい=郡上市八幡町島谷、リストランテ雀の庵 
  • 吉田川を眼下に望む一室で味わう郡上の食材を使ったイタリア料理。シェフのおまかせコースの一例=同 

 岐阜県郡上市八幡町の市街地を流れる清流吉田川。そのほとりにたたずむ、イタリア料理店「リストランテ雀(すずめ)の庵(いおり)」(同町島谷)は、昭和初期に建てられた日本家屋の旧邸宅を改装したレトロモダンな空間で、地元食材をふんだんに使ったイタリア料理が味わえる。いまの季節は吉田川や和良川の天然鮎、冬にはイノシシなど野生肉のジビエ料理と、郡上ならではの味覚を堪能できる。郡上八幡を散策しながら、こだわりのご当地イタリアンを楽しんでみては。

 同店は、2006年にオープン。古き良き日本家屋の雰囲気を残しながらも、アンティーク家具やステンドグラスなどの調度品が配され、上質な大人の空間を演出する。手入れの行き届いた日本庭園の景色も美しい。

 西隣には郡上八幡旧庁舎記念館があり、水の町ならではの「いがわの小径(こみち)」も間近を通るので、郡上八幡の町散策も楽しめそうだ。

 そして、素材を生かしたイタリア料理が味わえる。晩夏のある日のシェフのおまかせコースでは、口取りには一口サイズの鮎を揚げたフリット、冷菜には、吉田川の天然スッポンのジュレと岐阜えだまめのムース、メインには、天然鮎のロースト・リゾット添え、A5等級飛騨牛のフィレ肉グリル・香茸(こうたけ)のソースなどが登場した。

 食材は旬の天然物をはじめ、野菜は無農薬栽培する地元農家から可能な限り仕入れる。「遠方から足を運んでくれるお客さまが多く、郡上の食を味わってほしい」と、オーナーシェフの小口明広さん(72)。

 鮎は吉田川、和良川のどちらかから、状態のいい天然物を取り寄せる。メインの魚料理は、ローストした天然鮎を、水ゴケに模したホウレン草のリゾットの上にのせ、バルサミコ酢とトリュフで吉田川をイメージした遊び心あふれる盛り付けを施した。

 飛騨牛のグリルに添えるのは、郡上の奥山で採れた天然きのこ「香茸」を使った特製ソース。秋に採取して乾燥させた香茸は、凝縮した芳醇(ほうじゅん)な香りを漂わす。「素材のいいものは余計な手を加えなくてもおいしい。シンプルに、食材の持ち味を生かした料理を心掛けている」と話す。

 秋から冬の狩猟期に楽しめるのが、郡上のイノシシ、高山の熊、長良川のカモなど野生肉のジビエ料理。こちらは野趣あふれる味わいが楽しめそうだ。

 同店は、ランチが午前11時半から午後2時(オーダーストップ)、ディナーが午後5時半から同8時(同)。火曜定休(振り替え休みもあり)。問い合わせは同店、電話0575(67)2355。


カテゴリ: おでかけ グルメ