豚コレラ、8月下旬には感染 県が初動検証へ

2018年09月13日 07:40

 岐阜市内の養豚場で家畜伝染病「豚(とん)コレラ」に感染した豚が見つかった問題で、県は12日、この養豚場で8月24日に採取した血液を今月7日に詳しく調べ、豚コレラの陽性反応が出ていたことを明らかにした。8月下旬にはすでに豚コレラの感染が発生していたとみられる。当時の検査で、県は感染症を疑いながら熱射病と診断しており、初動に問題がなかったか検証を進める。

 県はこれまで、8月に検査を行ったことを明らかにせず、今月3日に豚1頭が死んで市から検査依頼を受けたことが異変を把握した端緒だと説明していた。

 12日開かれた県家畜伝染病防疫対策本部員会議での説明によると、県中央家畜保健衛生所は8月24日、豚が死ぬなどの事態を受けて、市の要請で養豚場に立ち入り、6頭の血液検査を実施。感染症の可能性はあるものの熱射病と診断した。その後、養豚場で9月3日に1頭が急死し、市の獣医師が県に報告。7日の簡易検査で陽性反応が出たため、8月24日に採取した血液も検査すると、豚コレラの疑いがあるとの判定が出た。県は、最初の段階で豚コレラの検査ができなかったか検証する。

 養豚業者は県に対して「今月3~7日に約80頭死亡した」と説明。県が8日に業者から聞き取るまで、なぜ豚が大量に死んでいる状態を把握できていなかったのかも調べる。

 古田肇知事は「封じ込めは完了したが、まだ発生の経緯など検証すべきことは残っている。法的な対応や再発防止の課題を明らかにする」と話した。

 会議では感染拡大が確認されなければ養豚場の半径3キロ圏内に設定した移動制限区域を10月10日午前0時に解除することを確認した。


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