野生のイノシシ死骸から豚コレラ 岐阜市内

2018年09月14日 10:53

13日にイノシシが死んでいた水路。うつぶせで背中だけ見えた状態だったという=14日午前10時40分、岐阜市内(豚コレラ発生農場から半径10キロ圏内)

13日にイノシシが死んでいた水路。うつぶせで背中だけ見えた状態だったという=14日午前10時40分、岐阜市内(豚コレラ発生農場から半径10キロ圏内)

 岐阜市の養豚場から家畜伝染病「豚(とん)コレラ」に感染した豚が見つかった問題で、県は14日、同養豚場から半径10キロ圏内の同市内で見つかった野生のイノシシの死骸から、豚コレラウイルスの陽性反応が出た、と明らかにした。農林水産省に検体を搬送し、より詳しい遺伝子検査を行う。県は発見場所から半径10キロ圏内を新たな調査区域に追加。全市町村や県猟友会と協力し、イノシシについて情報提供を求めていく。

 県によると、13日午前に住民からイノシシ1頭が道路脇の水路で死んでいると岐阜市に通報があり、市が県に連絡。県中央家畜保健衛生所が遺伝子検査をしたところ、14日早朝に陽性反応が確認された。死んだイノシシは体長約1メートルの成体のメス。

 県は県内全市町村や県猟友会に対し、死んだり捕獲されたりした野生イノシシの情報提供を依頼。豚コレラが発生した岐阜市の養豚場、同養豚場からふんなどが搬入された同市内の堆肥センターに加え、死んだ野生イノシシの発見場所から半径10キロ圏内も調査区域に追加し、県の環境パトロールを強化する。

 今後、調査区域内で捕獲または死んだ野生イノシシはすべて検査。区域内の豚・イノシシ飼養農場9カ所はこれまで同様、飼養豚に異常がないか調べ、必要に応じて検査を行う。飼養農場から県へ1日2回の定期報告や緊急報告も行う。

 県は14日午前9時から、第4回家畜伝染病防疫対策本部員会議を開催。本部長の古田肇知事は「新たな展開になった。野生イノシシは動く検体。隣県との連携もあり得る。緊張感を持って取り組んでほしい」と指示した。

 県によると、通常、イノシシの移動範囲は2、3キロで、県内には大まかな推計値で2万頭以上が生息しているとされる。


カテゴリ: 社会