若者でにぎわう玉宮の地価上昇続く

2018年09月19日 08:01

飲食店が立ち並び、若者を中心に人の流れを呼び込む玉宮地区=16日午後、岐阜市玉宮町

飲食店が立ち並び、若者を中心に人の流れを呼び込む玉宮地区=16日午後、岐阜市玉宮町

 JR岐阜駅近くに位置し、約300店舗の飲食店が立ち並ぶ岐阜市玉宮町。県が18日に公表した地価調査結果(7月1日時点)では、週末の夜を中心にした活況が価格の上昇に表れた。一方、同市を代表する商店街・柳ケ瀬の基準地では価格が初めて20万円台を割り、ピークだった1992年の約4%にまで落ち込むなど、土地需要に明暗が分かれている。

 「玉宮の勢いが止まらない。人の流れは柳ケ瀬からスイッチしたと言える」。県地価調査分科会岐阜第2分科会幹事で不動産鑑定士の小池育生さんは、堅調な伸びに目を見張る。

 岐阜市玉宮町2丁目の価格は24万3千円(1平方メートル当たり)で、対前年変動率1・3%。同市柳ケ瀬通1丁目は19万7千円(同)で同1・5%減と、対照的な結果に。両エリアの地価を巡っては、玉宮町が2015年に初めて柳ケ瀬通を逆転して以来、価格差が開き続けている。

 玉宮町で20年前に開店した飲食店のオーナー恒川大昭さん(47)は「平日は他の店と客の取り合いになるが、売り上げが少なくても週末で回収できるのが強み。店へ案内するよりも、満席で断るお客さんのほうが多い日もしばしばです」と勢いを実感する。

 柳ケ瀬通1丁目は、1992年の公示地価では1平方メートル当たりの価格が520万円を示していた。柳ケ瀬で長年、とんかつ屋を営み、かつてのにぎわいを知る河合茂さん(72)は「人が減り、空き家もずいぶんと増えた。商店街でお金を使う時代は終わってしまったのではないか」とこぼす。

 今後も価格差の拡大傾向は続くと分科会はみるが、約330戸の分譲住宅が入るビルの建設といった高島屋南地区の再開発事業など、今後に向けては好材料もある。小池幹事は「再開発事業によって昼間の交流人口が増えることは、確実なプラス材料。将来的な潜在性は失っていない」と、再浮上の可能性を示した。


カテゴリ: 社会 経済