がん治療薬「オプジーボ」 岐阜大病院が作業部会設置

2018年10月03日 09:31

初会合であいさつする清島真理子教授=2日午後、岐阜市柳戸、岐阜大病院

初会合であいさつする清島真理子教授=2日午後、岐阜市柳戸、岐阜大病院

 岐阜大病院(岐阜市柳戸)は2日、がん治療薬「オプジーボ」など免疫チェックポイント阻害剤による副作用対策などを共有するワーキンググループ(WG)の初会合を同病院で開いた。会合の開催は以前から決めていたが、偶然にも前日1日には、オプジーボ開発に貢献した本庶佑(ほんじょたすく)さんのノーベル賞受賞が決まったばかり。関係者は受賞を喜ぶとともに、本庶さんの研究成果をより多くの患者の治療に役立てることができるよう、意気込みを新たにした。

 本庶さんの研究を元に開発されたオプジーボは、体内の免疫細胞が、がん細胞を攻撃し続けるように作用する。一方で、患者によっては肺炎や大腸炎などの副作用も報告されており、情報共有が鍵となってきた。

 WGは、がん診療や副作用治療に携わる診療科に加え、看護師や薬剤師など約20人の中核メンバーで構成。将来的には県内の他の医療機関との連携や、最先端のゲノム医療への応用も視野に入れる。大学病院が横断的な診療科で同様のWGを組織するのは、全国でも先駆的だという。

 この日の会合には約80人の医師や看護師らが参加。同病院で確認された副作用などの情報交換を行った。

 WGの座長を務める清島真理子教授は「オプジーボは、本庶先生からわれわれ現場の医師に渡されたバトン。より多くの人を救う使命を果たすために、副作用への対応を進めたい」とあいさつ。吉田和弘病院長は「各領域の専門医がいる大学病院の総力を挙げ、チーム医療に取り組んでいく」と意欲を語った。


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