在宅医療対応薬剤師を養成 岐阜薬科大、講座開設

2018年10月11日 08:03

寄付講座開設の狙いなどを語る稲垣隆司岐阜薬科大学長(右)、宇野進ゆうホールディングス会長(中央)ら=10日午後、岐阜市役所

寄付講座開設の狙いなどを語る稲垣隆司岐阜薬科大学長(右)、宇野進ゆうホールディングス会長(中央)ら=10日午後、岐阜市役所

 岐阜薬科大(本部・岐阜市大学西)は10日、調剤薬局を展開するゆうホールディングス(京都市)と連携し、現場実習を通じて在宅医療で活躍できる薬学生や薬剤師を養成する講座を開設した、と発表した。在宅医療を推進するための研究も行う。在宅医療のニーズが高まる中、人材育成を加速させる。

 同社からの年間1千万円の寄付を財源に講座を設ける。期間は最長5年。同社の宇野進会長が同大の卒業生で、同窓会長を務めている縁などから、講座開設に協力した。

 同大によると、在宅医療を希望する患者が増える一方、薬剤師に在宅医療分野のノウハウがないのが現状。対応できる薬剤師の育成が求められる中、寄付講座では、薬剤師や薬学生が実際に患者宅を訪問するなどし、薬剤師会や医師会、歯科医師会などと連携した在宅の多職種チーム医療を職場実習(OJT)で学ぶ機会を提供する。

 そのほか、移動先で調剤できる車両「モバイルファーマシー」を活用した研修や、京都府で実施している在宅医療教育と連携した相互研修なども行う。甲斐絢子取締役が特任教授に就くなど同社から2人が教員として加わる。

 岐阜市役所で記者会見した宇野会長は「講座を通じて今後の高齢化社会に対応したい」、稲垣隆司学長は「岐阜の新しい在宅医療の在り方を構築したい」と意気込みを語った。


カテゴリ: 医療 教育