養老公園アートと共生 体験型イベント13日開幕

2018年10月12日 08:08

制作途中の野外アート作品「パーキング・プロムナード」。養老天命反転地に隣り合うくぼ地に設けられた=11日午前10時28分、養老郡養老町、養老公園

制作途中の野外アート作品「パーキング・プロムナード」。養老天命反転地に隣り合うくぼ地に設けられた=11日午前10時28分、養老郡養老町、養老公園

 岐阜県養老郡養老町、養老公園を舞台にした大規模な野外インスタレーション(空間芸術)作品「パーキング・プロムナード」の制作が、大詰めを迎えている。県美術館の大型野外企画「アートまるケット」の一環で、13日から11月25日までの期間限定で一般公開される。県内開催の現代美術の野外でのインスタレーションとしては過去最大級。開幕を直前に控えた11日、制作者たちは「自分の体を使って作品を鑑賞する養老天命反転地と呼応するような作品に仕上げたい」と、意欲を見せた。

 この企画は同館主催、岐阜新聞社、岐阜放送共催。アートまるケットとは岐阜の方言で「まみれる」を意味する「まるけ」や、市場を意味するマーケットを組み合わせた造語。岐阜をアートでいっぱいの、人々が交流する場にしようと同館が2015年から取り組んでいる。

 4年目の今年は同館を飛び出し、養老の滝や美術家の故・荒川修作さんと詩人の故・マドリン・ギンズさんが設計した現代美術の"聖地"、養老天命反転地などの観光名所が詰まった養老公園で作品制作を試みている。

 制作は、地域資源を生かしたユニークな作品を国内外で発表する、活動13年目のアーティスト3人組「Nadegata Instant Party(ナデガタインスタントパーティ)(中崎透+山城大督+野田智子)」。野田さん(35)は関市出身、山城さん(35)は情報科学芸術大学院大学(大垣市)の卒業生で、中崎さん(41)は水戸市在住。岐阜県での作品発表は初となる。

 3人は、1年前から養老に通って住民と交流しながら地域資源を調査。養老公園を意味するパークに、現在進行形のingを組み合わせたパーキングから着想を得て、養老天命反転地の北西のくぼ地約4900平方メートルに、車10台を「駐車」。「自分自身の身体を乗りこなすための教習所」という意味を込めた作品に仕上げている。

 車を木の遊歩道でつなぎ、車内などで自作の映像を公開。作品を理解するための18の指示を随所に提示し、体を動かし、参加体験型で鑑賞する仕掛けだ。

 10月13、14日と11月10日以降の土日祝日には、岐阜の食材などを使った軽食を提供する出店も並ぶ予定。野田さんは、「完成まであと2割ほど。遊歩道は『常識』をイメージしている。天気のいい日はぜひ道を外れてみてほしい」と提案する。入場無料。


カテゴリ: おでかけ くらし・文化