今井氏離党で波紋 国民県連、来年の選挙向け困惑

2018年10月18日 07:59

代表辞任を協議する幹事会を退席後、報道陣の取材に応じる今井雅人衆院議員=13日午前、岐阜市美江寺町、国民民主党県連事務所

代表辞任を協議する幹事会を退席後、報道陣の取材に応じる今井雅人衆院議員=13日午前、岐阜市美江寺町、国民民主党県連事務所

 国民民主党に離党届を提出し党岐阜県連代表を辞任した今井雅人衆院議員(56)=比例東海=の動向が、県内の野党関係者に波紋を広げている。来春の統一地方選や来夏の参院選を控え、国民県連所属の地方議員や支持母体の連合岐阜からは困惑や批判の声が上がる。

 「本人の意思が固いので、辞任はやむを得ない」。今井氏の辞任で急きょ国民県連代表に就いた伊藤正博県議は、13日に岐阜市内で開いた幹事会後、あきらめ顔で報道陣の取材に答えた。

 国民県連内部では、県内唯一の野党の国会議員である今井氏の行動が、統一選や参院選に与える党のマイナスイメージを懸念する。伊藤代表は「保身のための離党と映る面は否めない」と批判した。

 立憲民主党県連合や国民県連、連合岐阜の関係者も「(離党は今井氏)自身の次の選挙のため」と口をそろえる。5月の結党後も党勢が回復しない国民から出馬するよりも野党第1党の立民から出馬する方が勝機がある、と今井氏が判断したとみるからだ。国会法により比例選出の今井氏は昨年の衆院選で戦った政党には入党できないが、今回、離党届を提出後、間を置かず立民の枝野幸男代表と会い、立民会派への入会願を手渡した。立民会派も受け入れる姿勢を示した。無所属になった今井氏が、次期衆院選で立民から出馬する可能性もある。

 立民県連合の山下八洲夫代表は、今井氏が維新の党などに所属した経歴から「(立民とは)イデオロギーが全く違う」と指摘。今井氏を受け入れることが立民にとって「プラスになるかマイナスになるか測りかねる」と困惑しながらも、統一選や参院選を念頭に連合岐阜と国民県連との連携を踏まえ、「党本部の方針に従う」との構えだ。

 一方、連合岐阜の高田勝之会長は「国民県連代表として役割を果たさずに離党することは遺憾」と今井氏を非難。傘下の労働組合からは、今井氏を今後支援できない、との声も出ている。しかし、高田会長は「国と連合岐阜を結ぶ(国会議員として唯一の)パイプ役。感情的になって関係を断絶するわけにはいかない」と対応に苦慮している。


カテゴリ: 政治・行政