郡上の冬、広がる期待 東海北陸道、白鳥―高鷲4車線化

2018年12月01日 07:49

  • 白鳥IC―高鷲IC間で4車線の供用が始まった東海北陸自動車道(左側が新設の車線)=30日午後1時28分、郡上市高鷲町 
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 東海北陸自動車道白鳥インターチェンジ(IC)-高鷲IC間で11月30日、上下4車線の供用が始まった。スキーシーズンの本格化を前に、渋滞解消や対面通行による事故、通行止めのリスクの低減が見込まれ、沿線にある岐阜県郡上市内のスキー場関係者は集客への追い風に期待を寄せる。

 六つのスキー場が点在する郡上市高鷲町。高鷲ICから最も近い鷲ケ岳スキー場では、12月上旬のオープンを目指してゲレンデ整備が進む。井森誠総支配人は「渋滞の緩和で高鷲地域が『行きやすい場所』というイメージが広がっていけばうれしい」と話す。

 4車線化は、今月8日午前6時からひるがの高原サービスエリア(SA、スマートIC併設)-飛騨清見IC間でも開始され、高鷲IC-ひるがの高原SA間も本年度中の完成を予定。

 同市高鷲町で三つのスキー場を経営する中部スノーアライアンスは、4車線化を起爆剤に新たな集客に目を向ける。ダイナランドは今季ファミリー向け施設を拡充。高鷲スノーパークはゴンドラ山頂にビーチリゾート風テラスを8日にオープンさせる。同社の一ノ本達己会長は安全祈願祭で「新たな価値の創造に励んでいく。バスターミナルをつくるなど地域一丸で高速道路を生かした交通網を確保することも必要」と述べた。

 一方、利便性向上に伴う人の流れの変化を警戒する声も。ホワイトピアたかすを運営する奥長良観光開発の谷口美徳社長は「名古屋方面から飛騨高山への時間も短縮される。高鷲地域が素通りされないよう、今季初心に帰ってサービスに努めたい」と危機感を口にする。

 日置敏明市長は「4車線化で市北部の交通事情が改善されることは、冬はもちろん来年春夏の行楽シーズンにとっても大きい」と話す。


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