高山市職員、死者の遺留金868万円着服容疑で逮捕

2018年12月04日 08:20

記者会見で遺留金の紛失について謝罪する西倉良介副市長(手前)ら=3日午後、高山市役所

記者会見で遺留金の紛失について謝罪する西倉良介副市長(手前)ら=3日午後、高山市役所

 岐阜県警高山署は3日、身寄りのない死者の遺留金の一部約868万円を着服したとして、業務上横領の疑いで、高山市三福寺町、市職員の容疑者(32)を逮捕した。

 逮捕容疑は、11月19日ごろ、市内の自宅で同5日に死亡が確認された無職男性=当時(88)=の所持金品約915万円のうち、約868万円を着服した疑い。

 署によると、容疑者は同市の福祉課に所属。身寄りのない遺体を引き取る業務に携わっていた。男性が自宅で保管していた約915万円を署員から受け取っていた。

 署によると、11月30日、市の公用車の中に現金200万円があるのを別の職員が発見。容疑者が受け取った金とみられたが、市役所に保管されていた約40万円以外の残りが見つからず、市が「遺留金が合わない」と署に相談していた。捜査を進める中で容疑者が横領を認めたため、3日、署で逮捕した。「間違いない」と容疑を認めているという。

 署は詳しい動機や使途などを調べている。

 逮捕前の3日夕、高山市は記者会見を開いた。市によると、30日に見つかった現金について職員に聞き取りを行い、署に問い合わせるなどして調べた。本来は遺留品を預かった記録を作成し、金庫などに入れて保管するが、今回は行われていなかった。市は遺留金の紛失が分かるまで預かったことを把握していなかった。西倉良介副市長は会見で「事実を重く受け止め、管理体制の在り方を再点検し再発防止策を講じる。申し訳ありませんでした」と謝罪した。


カテゴリ: 事件・事故