法教育で課題解決力育む 岐阜市の小学校で授業開始

2018年12月16日 09:32

弁護士から助言を受け、論理的思考で事件の背景を探る児童たち=岐阜市千代田町、長良西小学校

弁護士から助言を受け、論理的思考で事件の背景を探る児童たち=岐阜市千代田町、長良西小学校

 岐阜市は、県弁護士会と連携して市内の小学校で法教育の授業をスタートさせた。県内初の試みで、全国的にも珍しい取り組み。計画では2020年度までに全46小学校で授業を行い、説得力のある根拠や多様な意見などを踏まえて課題解決を図る力を育んでいく。

 授業は、市と同会が3月に締結した法教育推進に関する連携協定に基づいて11月から始まった。これまでは依頼のあった学校で弁護士が授業を行うだけだったが、協定により各校で児童に合った法的テーマを選び、弁護士と教員が事前に打ち合わせを重ねた上で協力して授業を行う仕組みになった。本年度は10校で実施する。

 12日は、長良西小学校と西郷小学校で授業があった。長良西小では堀田暁之弁護士、乾美恵子弁護士が講師を務め、6年生116人が論理的な思考法「三角ロジック」に基づく考え方を学んだ。

 児童は、おもちゃ屋でゲームソフトが盗まれた架空の事件で犯人だと疑われる男の子に関して、犯人だと主張する側と犯人ではないと主張する側に分かれて意見をまとめた。各班は具体的事実を根拠に「店近くの公園で友達と遊んでいたのに盗まない」「お小遣いで買うと、買うのを反対していた親にばれるから盗んだ」などと理由を付けて主張。堀田弁護士が「同じ事実でも違う結論になることを理解して」と話した。

 授業をサポートした同会の法教育委員会委員長の小森正悟弁護士は「教員と弁護士が協力して授業を行うことで、子どもたちの理解が進むと思う」と狙いを語る。市教育委員会学校指導課の後藤靖弘主査は「将来的には各校が主体的に法教育に取り組めるようにしていきたい」と話した。


カテゴリ: 教育