移動式クライミングウオール 幼児園巡回、出前教室も

2018年12月17日 08:51

  • 初めてのボルダリングを楽しむ園児たち=瑞浪市下沖町、みどり幼児園 
  • ベニヤ板を組み合わせたクライミングウオールを組み立てる職員=同 

 岐阜県瑞浪市に園児がボルダリングを楽しめる移動式のクライミングウオールが誕生し、同市下沖町のみどり幼児園でお披露目された。製作したのは自然体験型の遊び場作りに取り組む同市釜戸町の市自然ふれあい館。安全性が叫ばれ、遊べる場所が限られつつある子どもたちに、新たな遊びを提供している。

 市内の景勝地「竜吟の森」内にある同館は、自然を生かした企画を次々に立ち上げ、今年5月には親子が森の中で空中スライダーやブランコを体験する「竜吟 森の幼稚園」を開くなど新たな試みに乗り出してきた。2015年4月には館内にクライミングウオールを設置。無料で開放しており、週末にはボルダリングを楽しむ親子らでにぎわっている。

 クライミングウオールは徒歩圏内やバスのある一部の幼稚園、幼児園も楽しんでいるが、その他の園は利用が困難だったため、市内の他の園児たちにも体験してもらおうと移動式のクライミングウオールの製作を決めた。

 地元の建設業者の協力で今年4月から製作を開始。組み立てや解体の手順、安全性の確認などを進めてきた。完成した壁は高さ3メートル、幅3・6メートル、奥行き0・9メートルで、ベニヤ板8枚を鉄パイプで支えている。5色のホールド70個をボルトで固定し、2人同時に登れるよう落下防止のロープを二つ設置した。

 同館の職員5人が車3台で資材を搬入し、約1時間かけて遊戯室内に組み立てた。参加した年長児58人はヘルメットとハーネスを装着すると、ホールドを一つ一つ慎重につかんで登り、周囲の園児たちも声援で後押しして盛り上がった。

 今後は2カ月に1回のペースで市内の幼児園を巡回し、出前教室を開く。水野利之館長(71)は「昔は木や石垣に登るなどして遊んでいたが、けがを懸念してそうした遊びができなくなった。出前教室を通じてクライミングに興味を持ってもらえたら」と話した。


カテゴリ: おでかけ 教育