妊娠相談で年中無休の専用窓口 岐阜市の乳児院

2018年12月20日 07:38

思わぬ妊娠などの悩みをホームページからメールで相談できる=岐阜市長良森町、乳幼児ホームまりあ

思わぬ妊娠などの悩みをホームページからメールで相談できる=岐阜市長良森町、乳幼児ホームまりあ

 妊娠に悩んだらSOSを-。日本児童育成園(岐阜市長良森町)の乳児院「乳幼児ホームまりあ」は18日、思いがけない妊娠や出産後の悩みの相談に年中無休で応じる専用の窓口「にんしんSOS」を開設した。年中無休の相談窓口は県内では初めて。面談のほか、電話やメールで相談に応じ、早期の支援で虐待防止を図る。古川健次院長(55)は「悲惨な事故や虐待事件につながらないように支援していきたい」と話す。

 同ホームは、大垣市にあった県立乳児院の流れをくみ、2000年に設立された。定員20人で、家庭での育児が困難な親から0歳~未就学児の子どもを預かるほか、産前産後の育児相談にも応じている。▽アルコール依存症や知的障害などによる育児困難▽中高生の出産▽経済的困窮▽育児ノイローゼ▽子育ての仕方が分からない-などの問題で、預かることがあるという。

 相談窓口の開設のきっかけは2年前。2016年12月に岐阜市本荘の熊野神社で生後間もない乳児の遺体がリュックサック内から発見された事件や全国的に乳児の虐待事件が相次いだためだ。古川院長は「相談できる人や助言をもらえる人が周囲におらず、孤立したのが原因」といい、気兼ねなく相談できる環境を整えようと準備した。

 相談は、看護師や保育士が電話やメールで対応する。希望者との面談は本館近くの別施設で応じるなどプライバシーに配慮する。求めがあれば、家族に妊娠を打ち明ける際の立ち会いも協力する。最初は岐阜市、各務原市の妊婦を対象に相談を受け、対象の地域を徐々に広げたい考えだ。

 にんしんSOSの電話相談は携帯電話080(1550)1385。毎日午前9時~午後5時に対応する。メール相談はホームページの専用フォームからできる。職員ができるだけ早く返信する。

 古川院長は「気軽に相談してほしい。これまで赤ちゃんの命を守ってきた経験を生かし、悩みに寄り添っていきたい」と力を込める。問い合わせは同ホーム、電話058(231)2528。


カテゴリ: くらし・文化 医療