豚コレラ「防疫の根幹揺らぐ」 農相、県の不備非難

2018年12月20日 08:08

家畜伝染病防疫対策会議であいさつする吉川貴盛農林水産相(中央)=19日、農林水産省

家畜伝染病防疫対策会議であいさつする吉川貴盛農林水産相(中央)=19日、農林水産省

 吉川貴盛農相は19日、岐阜県内で家畜伝染病「豚(とん)コレラ」の感染が拡大している事態について、飼養衛生管理基準の順守に不十分な点が確認されていることに触れ、「長年蓄積されてきた家畜伝染病の防疫態勢の根幹を揺るがすもので、重く受け止めている」と非難した。農林水産省で開かれた豚コレラ等家畜伝染病防疫対策会議で語った。

 これまで豚コレラが発生した飼育施設では洗浄・消毒の徹底や野鳥の侵入防止などの不備が確認されており、吉川農相は「岐阜県に対して厳格な指導を行わなければならない」と述べ、その上で「これ以上の感染拡大を防がなければならない」と飼養衛生管理基準の徹底を指示した。

 会議では、海外旅行者が増える年末年始を控え、豚コレラのほか、アフリカ豚コレラや鳥インフルエンザなど家畜伝染病の発生予防、まん延防止策を強化する方針を決めた。

 一方、岐阜市の柴橋正直市長は同日の定例記者会見で、国と県でつくる拡大豚コレラ疫学調査チームが同市椿洞で野生イノシシが最初に感染した可能性があるとの見方を示したことについて「(検討結果の)中身をみると、仮定の話が多い。国と県が調査している段階でコメントする立場にない」と述べた。


カテゴリ: 社会