豚コレラ、全8083頭殺処分完了 防疫措置も年内完了へ

2018年12月28日 07:57

陸上自衛隊員に感謝の言葉を述べる古田肇知事(左)=27日午後10時、関市塔ノ洞、中池体育館

陸上自衛隊員に感謝の言葉を述べる古田肇知事(左)=27日午後10時、関市塔ノ洞、中池体育館

 岐阜県関市内の民間養豚場で家畜伝染病「豚(とん)コレラ」が発生した問題で、県は27日、飼育する全ての豚8083頭(速報値)の殺処分が完了したと発表した。埋却や消毒作業を進めており、年内には防疫措置が完了する見通し。今回初めて自衛隊が防疫作業に協力。殺処分などが完了したため、古田肇知事は同日、自衛隊に撤収要請を行った。28日午前中に撤収する見通し。

 当初は発生から90時間での完了を見込んでいたが、49時間余りで終えた。25棟ある豚舎の清掃や消毒も完了。豚舎周辺の清掃や消毒、汚染物の埋却などを進めている。

 県職員や自衛隊員、獣医、市町村職員、民間業者らが作業に当たり、作業中に3人が体調不良を訴え、1人は病院で診察を受けた。いずれも回復したという。

 一方、古田知事は27日夜、関市塔ノ洞の中池体育館で、防疫作業に従事した陸上自衛隊第10師団の隊員に感謝の意を伝えた。隊員は、感染が判明した25日以降、24時間態勢で8クールに分けた8時間交代で延べ858人が作業した。

 同体育館で約200人の隊員に対し古田知事は「皆さんの力で当初の予定より早く作業を終了でき、感銘を受けた。心より感謝する」と述べた。

 岐阜市の養豚場で9月に1例目の感染が確認された後、同市畜産センター公園、県畜産研究所(美濃加茂市)、イノシシ飼育施設(関市)、県農業大学校(可児市)で、飼育する豚やイノシシの感染が判明。関市の養豚場では今月25日に2頭の感染が確認された。野生イノシシにも感染が広がり、県内で80頭以上、愛知県では今月22日以降に2頭が見つかった。


カテゴリ: 社会