岐阜市、豚コレラ対策へ指針 検証チーム最終報告

2019年01月11日 07:58

岐阜市豚コレラ防疫対策本部会議で、再発防止の徹底を求める柴橋正直市長=同市役所

岐阜市豚コレラ防疫対策本部会議で、再発防止の徹底を求める柴橋正直市長=同市役所

 岐阜市椿洞の市畜産センター公園の豚が家畜伝染病「豚(とん)コレラ」に感染した問題で、市は10日、市豚コレラ検証チームによる最終報告を明らかにした。家畜伝染病の発生に備え、農場主として市の対応マニュアルの作成や、職員を対象にした衛生管理や危機管理に関する研修の実施など対策方針を示した。

 最終報告では、公園に関わる指定管理者と市公園整備課、市畜産課の3者には、危機管理意識や業務への責任感が希薄だったため、非常時への備えが不十分で、法で定める衛生管理基準を守る意識が低かったと指摘した。

 これらの課題を受けた対策方針も盛り込んだ。家畜伝染病への対応マニュアルでは、公園整備課と指定管理者の役割分担を定める。研修では、指定管理者や公園整備課の職員を対象に必要な知識を習得させる。また、昨年12月から3者の意思疎通を図るための会議も始めた。県による立ち入り検査時に市側も立ち会うことなども示した。

 市内の養豚場で昨年9月に1例目が発生した以前の対応にも触れ、畜産課の獣医師が予防接種で8月9日に訪問して以降、同月24日に県に豚の異常を報告するまで、農場主から豚の健康状態の相談を受け加療していたにも関わらず、課内での情報共有をしていなかったと指摘した。今後、情報共有を円滑化する取り組みを進める。公園は対策を講じた後に再開される。

 10日に市役所で市豚コレラ防疫対策本部会議があり、柴橋正直市長は「検証結果を職員一人一人の教訓とし、これからの業務に生かしてほしい」と述べた。


カテゴリ: 社会